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yamatoへ…Ⅰ

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翌日守が出勤した後進は一般病棟へ移された。子供がいっぱいの部屋の中で古代は一人必死になって勉強した。しかし子供の部屋だったのでとても賑やかだった。進は仕方なく少しだるい体を引きずるように図書館へ行き勉強した

  「進くん」

集中してた進は自分が声をかけられたことに気付かなかったが真正面から名前を呼ばれてハッとなって声の主を見た

  「モリタ先生…すみません、気付かなくて」
  
モリタはにやっとわらいながら
 
  「いや…すごい集中力だな、と思ってね。どれ…見せてごらん…うわぁ~結構難しい
   問題が並んでるねぇ」

モリタは感心しながらもすぐ頭の中で計算をしていた

  「進くんはこれ何のことか分かってる?」

モリタはそう言いながら進に勉強を教え始めた

  「そうそう、さすが進くん、飲みこみいいね!」
  「答えは合ってるけどその答えを導く数式を覚えないとね!」

モリタは守から進の進路の事を聞いていた。体を治す手伝いしか出来ないので時間のある時に進の家庭教師を買って出てくれたのだ

  「先生、時間大丈夫?」

進の方が心配になって声をかけるぐらいだった

  「うん、大丈夫だよ。それより進くんは博士みたいだな。よく知ってるよ。先生びっくり
   した。勉強好きなんだ?」
  「う~ん好きって言うか…体動かすことより本呼んでる方が好きだったから…今はどっち
   も好きだから何とも言えないけど。勉強してると知らないことがたくさん出てきて…
   くやしくってさ…知らない事があるってゆーのが。それで本とかたくさん読んだの。」

進の顔にモリタの息子の顔がかぶる

  「そうか…あまり根を詰めると疲れてリハビリに影響出てしまうから今日はこれくらいに
   して部屋に戻りなさい。」

そうモリタが言うと

  「うん…でもあの部屋みんなうるさくって…時間によってはお母さんとか来るでしょう…
   だからここが落ち着くんだよね。」

日中だれも見まいに来ない進を誰一人構う事はないのだろうか…それだけ周りも余裕がなくなっているのだろうか

  「あ、でも先生気にしないでね。僕全然大丈夫だから。そんなこと気にしてたら兄さんに
   気を使わせちゃうし…あ、ご飯の時間だ。食べたらまた来る事にしよう。先生ありがと
   また教えてね!」

進は端末を持つと病室へ戻って行った

作品名:yamatoへ…Ⅰ 作家名:kei