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yamatoへ…Ⅰ

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試験勉強も順調にはかどり試験当日を迎えた

  「忘れ物ないか?」

ブレザーに身を包み硬い表情で進は守の部屋を出た

  「…多分…大丈夫。」
  「さて…行くか。」

守は緊張してる進の顔をみながら苦笑いして試験会場の訓練学校へ向かった。まず最初に校長に挨拶しに行った。

  「土方先生…いや、土方校長。」

守が敬礼すると校長と呼ばれた土方が答礼する。進は守にならって敬礼しようとしたがうまく形にならない。それを見た土方が

  「キミはまだ生徒じゃないからいいよ。そのままで」

そう言ったので進は素直に90度の礼をした。そして他の先生が校長室に入ってくると進を試験会場の部屋へ連れて行った。

  「今日は休暇を取ったのかね?」

ソファーに深く腰掛けながら土方が守に聞くと

  「軍人になって一度も有給というものを取った事がなかったんですが…弟の事は…」
  「ははは…家族、だからな。いいんじゃないか?こんなことでもない限りキミは有給とらず
   頑張って宇宙を飛び続けるんじゃないか?今日は進くんの試験中は後輩の訓練でも
   見て行ったらいい。」

土方の申し出に守は“そうさせてもらいます”と言って飲みかけのコーヒーを一気に飲み干した

作品名:yamatoへ…Ⅰ 作家名:kei