yamatoへ…Ⅰ
進は図書室に行くとこれからの事を考えて宇宙学の勉強を始めた。
先生がいるわけではないので情報を読みあさることから始めた
(このディスク…すごいよくわかる…)
著者を見るとSとしか記載されていない。不思議に思いながら読んでいると太陽系の各惑星の調書が載っていて初心者の進にもよくわかるよう書かれていた。進の心はすでに宇宙を飛んでいた
「やっぱりここか。」
訓練から戻った守が迎えにきた
「にいさん、おかえり」
そう言いながらディスクを端末から抜き取るとそれを棚に戻して端末を閉じ図書室を出た。
「結果が待ち遠しいだろう?」
「うん、ドキドキするよ。いい結果だったら早く知りたいし…もし…」
「一生懸命やったんだろう?もし、の事なんか考えたってしょうがないじゃないか。今は
試験が終わったって事で…な…。合格したら多分こんなにゆっくりできなくなると思うぞ
他の連中はきっと先の事してるんだ。」
「そうだね…きっとすごい進んでるよね。」
「まぁ今焦ったってしょうがないんだ。とりあえず飯食って…風呂入って寝るとしよう。」
二人はそのまま食堂へ向かった
そして結果の出る三日目を迎えた
いつも通りにリハビリに通うが寮に届くと言われている通知がどうなのか心配でたまらない…といった感じで集中できない。流すようにリハビリを終えると寮へとんぼ帰りして守の部屋で通知を待っていた。