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yamatoへ…Ⅰ

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守はビールを数本飲むと進が待ってるから、と言って真田の研究室を出た

  「弟が出て行ったら寂しくてしょっちゅうここに通うんじゃないだろうな」

空いた缶をつぶしながら真田がそう呟いた





翌日守のメールに今後の進の事について連絡が入っていた

入寮は三日後、その翌日から学校に通うようになる事、学校に来た当日制服と端末、通信機が支給されることなどが記載されていた。寮は個室で冷蔵庫は完備されてるとの事だった

  「へぇ~今は個室なんだ。俺たちの時は相部屋だったけど。冷蔵庫完備じゃいいな。
   って事はここと変わらないって事か。」

守の部屋は小さなクローゼットと冷蔵庫があり壁から倒すようにデスクとベッドが付いている

  「きっと地下都市に作る時に同じように作ったんだろうな。三日後か…ちょうど兄さん休み
   の日だな。一日有給とって学校も付き合おう。」
  「いいよ、兄さん忙しいでしょ?」
  「まぁまぁお前が寮に入ったらなかなか一緒に飯も食えなくなるだろ?お前は土日休みか
   もしれんが俺はシフトだからな。入寮した日はお前の部屋に泊まることにして…そこから
   行くか。じゃぁ(端末を取り出して)有給の手続き…っと」

守は端末で有給の手続きを済ませた

  「早速明日必要なもの買いに行こう。普段着だってお前Tシャツ2枚ズボン2枚下着2枚じゃ
   さすがに男としてヤバいだろ?俺が指導してやるから!仕事終わったら明日は外で飯
   にしよう。」






アッといまに3日が過ぎ進が寮に入る日がやってきた。もともと休みだった守は幕の内にお弁当を作ってもらっていた

  「進くん、頑張るんだよ。くじけそうになった時遊びにおいで。おいしいもの作って待ってる
   から…ほら、お弁当。進くんの好きな物たくさん作ったから…おいしいって言ってくれたら
   うれしいけど。」
  「幕の内さん、ありがとうございました。兄をよろしくお願いします。」

進は幕の内にお礼を言うと一緒に見送りに出てくれた寮母さんに

  「いろいろありがとうございました。ながながとお世話になりすみませんでした。」

そう言って二人に頭を下げた

  「じゃぁ行くよ。今日は進の所に泊まるからよろしくな。(寮母さんに向かって)進の事いろ
   いろありがとうございました。」

守と進はバッグを一つずつ持つとステーションに向かって歩き出した


作品名:yamatoへ…Ⅰ 作家名:kei