yamatoへ…Ⅰ
食事を終えると進は並びの列の名前を見に行った
(Sima Kato Yamamoto Aihara…か。随分少ないな。俺入れて5人か…。)
どんなやつだろう…ここに来るってことは天才、秀才…それ以上か…頑張って追いつかないといけないと名前を見てそう思った
夕食は2人で外食で済ませた二人は寮母さんに家族部屋の鍵をもらいに行こうと思い門にさしかかった時ちょうど中学生くらいの身長の男子が4人帰ってきた。進は訓練予備生だ、と思って死角からちょっとのぞき見した
「只今戻りました」
ちょっと癖っ毛の強い少し背の低い男の子が真っ先に靴を脱いだ
「ただいまです」
背の高いひょろっとしたちょっと軟弱そうな男の子が次に靴を脱いだ
「お腹空いたぁ~ただいまぁ!」
短髪の男の子が靴を脱いだ
「ちゃんと揃えて入れろよ。ただいまです」
長髪の男の子が短髪の男の子にケチを付けている
「みんなお帰り。今日ね新人さん入ってきたの。でも今日はお兄さんが来てるから部屋に
泊まらないで下に(家族部屋)泊まるからね。いい?いじめちゃだめよ?同い年だから
仲よくしてやってね。」
「はぁい」
4人は声をそろえて返事をすると部屋に向かって歩き出した
「あれが…訓練予備生…」
「結構個性的だな。」
「あぁ…行っちゃった…声かけそびれちゃった…」
「うそつけ!声なんてかけようって思ってなかったくせに。まぁ明日イヤでも顔見世するから
な。しっかしなんだか疲れ切ってるな。きっと勉強大変なんだろうなぁ」
「うん、そんな感じだったね。」
「進、寮母さんから鍵もらってくれな」
「了解!」
二人は寮に戻ると進は家族部屋の鍵を借りに行った