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yamatoへ…Ⅰ

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兄、守は進を送り出し入寮者がよく集まっている食堂に来て雑談をしていた。

そこに臨時ニュースが流れた

  <本日〇時、神奈川県三浦半島に遊星爆弾が落ち神奈川県南部はほぼ消滅!
   繰り返します、本日〇時、神奈川県三浦半島に遊星爆弾が落下、神奈川県南部ほぼ
   消滅!生存者の確認はまだ出来ておりませんが地下都市に避難していない住民の
   生存はほぼ絶望視されております>

守は立ち上がりそのニュースを呆然と見詰めた。真っ先に両親の顔が浮かび笑顔で帰って行った進の顔が脳裏に浮かんだ

  「…クソッ!」

守は拳をテーブルに叩きつけた…





進はリニアに乗っていると赤黒い球体が空から落ちてくるのが見えた。アッと思った時は空が真っ赤になりしばらくするとすごい風が吹き気付くとリニアの中で倒れていた。
進は体が小さかったせいかかすり傷程度だったのでそこから這い出すとリニアが向かうべき方向へ歩き出した。

  (…まさか…まさか…家の方に落ちたなんて事はないよな…だって今日これから引っ越し
   なんだぜ?)

時折先ほどのような熱風がすごい勢いで吹いてくる。進はそれに耐えながら歩き続けた

  (とうさん、かあさん…ちゃんと帰るよ…)

あちこちから人のうめき声が聞こえる…助けを求める声…痛い、痛いと叫ぶ声…誰かを探しているのか名前が聞こえてくる…

しかし次第に動かなくなった人のようなものが目に付くようになったが進はただ家を目指してリニアの通路夢遊病者のように歩いていた




作品名:yamatoへ…Ⅰ 作家名:kei