二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

僕らのサマーウォーズ

INDEX|3ページ/12ページ|

次のページ前のページ
 

『この時計を止めないと、世界中のどこかに核ミサイルが落ちてしまいます。』
『そんなことしてたら、日が暮れちまう!』
『やるしか、ないでしょ。』
『ウォー、グレイモン・・・!』
『メタル、メタルガルルモン・・・!』
『もう、お前だけを戦わせやしない。俺がそばにいる!俺がついてるよ!ウォーグレイモン!』
光り輝く一つの卵が孵る。
『ウォーグレイモンと』
『メタルガルルモンが』
『合体した?』
『一分を切りました!』
『んなぁあと一分!』
『あと10秒、9,8,7,6,5,4,3,2,1!』
ズバァァッ!
チーンッ!
「光子郎、グラタンできたわよ。」
お母さんの呼ぶ声で現実に引き戻される。同時に、あの時計の針の記憶も引き戻された。
「そうだ、あれはディアボロモンが持っていた時計だ!じゃあ、あのデータの塵はディアボロモンの残骸?」
そう、それはディアボロモンの残骸のように見えた。だが、その中に見慣れないものも混じっているように見える。
「一体、これは何なんでしょう?」
だが考えている時間はなかった。早く夕食を食べに行かなければ。せっかくのグラタンが冷えてしまう。・・・と、ここでよく考えたらお母さんはなぜ真夏にグラタンを作ったのだろうという別の疑問が湧いたが、光子郎はその答えを考えることなく食卓へと向かった。ここあたり、一年前と比べ成長したと言える。
暑いのと熱いのが入り混じったグラタンを食べ終え、光子郎は再び思考の渦の中に沈み込む。あの塵は、本当にディアボロモンの残骸なのだろうか。それとも自分の思い過ごし?しかし、仮にそうだったとしても、ディアボロモンはオメガモンによって完全に倒されたはずである。だが、光子郎の頭に引っ掛かっているのは、塵の中に見慣れないものが混じっていたことだった。よく見てみる。すると、それは銀色の・・・鍵?だった。
なぜ鍵があるのかは光子郎にもわからなかった。とりあえず、この書き込みをしたメル友にこの画像をどこで撮ったのかを聞き出し、自分も探してみることにした。仮に自分の杞憂だったとしても、調べておくことに越したことはない。間違いだったら、それまでなのだから。
しかし、光子郎が動き出した時にはもう遅かったと言える。この時にはもう、塵は塵でなくなっていたのだから。
翌日、ヤマトは起きてテレビの電源を入れた。するとニュースでこんなテロップが流れていた。
『サイバーテロか?各種通信機能突如ダウン。』
テレビ画面ではアナウンサーが今起こっている現状を伝えている。だが、その時テレビ画面が砂嵐に変わった。
ヤマトはすぐさま外へ出かける準備をした。誰とも一切連絡を取っていないが、みんななら間違いなく集まるはずだと信じて。
予想通り、昨日みんなで集まっていた場所にはすでに太一とヒカリ、光子郎、空が来ていた。
「みんな!やっぱり来ていたか。」
「ヤマト君!うん、今朝起きたらすごい騒ぎになっていたから。」
「俺も、朝一番に光子郎から話したいことがあるって連絡があって、それでこの騒ぎが起きたから光子郎と一緒にここに来たんだ。」
「ほかのみんなは来るのかな?」
「きっと来ると思います。なにせ、今や東京中がパニックに陥ってますから。」
「そうね。連絡手段が一切なくなってしまったんですもの。きっと、ものすごい混乱が起きているわよ。」
「光子郎。それで、話したいことってなんなんだ?」
「まだ、全員集まってから話そうと思います。」
それから十数分後、タケル、ミミも合流した。だが、待てど暮らせど丈が来ない。
「遅いわね、丈先輩。」
「いいんじゃないか?丈は。多分塾に行ってるだろうし。きっと来ないよ。」
「塾に行っているかどうかはともかく、ここに集まるということは一切連絡していないからな。丈がここに来れるかはわからないな。」
「でも、連絡しないでもみんなここへ集まったんだよ。きっと丈さんもここへ来るよ。」
「そうね。でも今は一刻を争う状況だから、丈先輩が来たらその時にまた説明するってことにしない?」
「そうだな。そうしよう。光子郎、頼むぜ。」
「わかりました。ではまず、皆さんに見てもらいたいものがあるんです。」
そう言って前に差し出したのは、あのデータの塵の画像をプリントアウトしたものだった。
「なんだこれ?」
「これは昨日、僕のメル友が見つけたデータの塵なんです。」
「データの塵?」
「ええ、そしてここに時計の針のようなものが見えませんか。」
「確かに、小さくてよく見えないけど、時計の針っぽいものがあるな。」
「はい。そして太一さんとヤマトさん、それにタケル君はこれに見覚えがあるはずです。」
「僕たちが前にこれを見たことがあるの?」
「はい。思い出してみてください。」
三人は必死に回想をはじめる。最も太一は最初から少し放棄している感があったが。やがてヤマトが思い出した。
「そうだ。これはアイツが、ディアボロモンが持っていた時計の針だ!」
「なんだって!?ディアボロモン!?」
「ディアボロモンってあの、核ミサイルを発射しようとしたデジモンのこと!?」
ちなみに、ディアボロモンのことは、既に子供達全員が知っていた。
「そうです。これは、間違いなくディアボロモンの持っていた時計の針なんです。」
「でもなんでこんなものが?ディアボロモンは確かに倒したはずだぞ?」
「はい。ディアボロモンは確かに倒されています。それは間違いないのですが、今度はここをよく見てください。銀色の鍵のようなものが見えませんか?」
「ほんとだ。なんか鍵みたいなものがある。」
「でも、差し込む部分が随分と複雑ね。」
「これは、別の次元からこの次元に紛れ込んできたものなんです。」
「別の次元って?デジタルワールドのことじゃなくて?」
「はい。デジタルワールででも、この世界でもなく、別の次元にある日本からやってきたものなんです。」
「それってつまり、この日本以外にも日本があるってことなのか?」
「そういうことになります。そして問題はここからです。実は、別の次元から紛れ込んできたデータのち・・・」
「おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いぃ!」
一同総ズッコケ。ムードブレイカー丈の襲来である。
「ったく、なんでこんなに来るタイミングが悪いんだよ。」
「いやぁ、昨日塾で徹夜をして今朝帰ろうとしたらこんなことになっていて、きっとこれは何かの前触れだと思って昨日みんなで集まったここに来ようと思ったんだけど、電車もなかなか動かなくって参ったよ。」
「ったく、本当に緊張感がねえなあ。」
「何がともあれ、これで全員揃ったな。」
「うふっ。なんかすごいわね、あたしたちって。誰も連絡してないのにこうやって集まれちゃうんだから。」
「そうね、確かに簡単にはできないことかもしれないわね。」
一同自分たちの絆の深さを確認したところで、話を戻す。
「ええと、どこまで話したんですっけ。あ、そうだ。ディアボロモンの残骸と思われるものの中に、別の次元のネットワークから紛れ込んできたデータの塵が混じっていることになるんです。」
「それは、大変なことなのか?」
作品名:僕らのサマーウォーズ 作家名:平内 丈