yamatoへ…Ⅱ
進はショックだった。ただの担当医だと思っていたのにそこまで自分の事を考えていてくれたとは思わなかったのだ。
「先生…わかったよ。無理しないから…先生がいいって言うまで普通に生活するよ。
病院もさぼらない。しばらくちゃんと金曜日来るから。」
進はそう言うと食事に再び手を伸ばした
「うん、頼むな。」
モリタはそう言うとにっこり笑って後は進と雑談に徹した
「あれ?古代は?」
食堂で山本が島に聞いた
「病院だと。」
「最近毎週行ってるよな。どこか悪いんだろうか?最近ちょっと顔色悪いし」
相原も心配そうに言った
「本人大したことない、って言ってたけど…なんだろうな?」
島は体育の授業中休憩時間の進の顔色の悪さに気がついて声をかけていた
「あいつさぁ最近妙に必死じゃねぇ?」
山本が言うと
「俺ションベンで起きた時消灯ランプついたままだったの知ってる」
加藤が“俺朝まで我慢できないんだよな”と付け加えた
「ちょっと聞いてみようか?」
相原が気になるからなぁ…と言ったが
「…あいつが自分の口から言うの待とう。俺たちは仲間だからな。聞きださなくったって
きっとあいつが言ってくれる。」
島がそう言うとみんなうなずいた
進が戻ってきたのは日曜日の夜だった