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yamatoへ…Ⅱ

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授業はとてもわかりやすかった。普通の学校と違って一週間の終わりの金曜日の夕方5時から一週間分のまとめのテストをして90点以上なら次のステップに上がって行くという厳しいものだった。反対に言えば一週間分の勉強をきっちりこなせばどんどん進んで行くという事。

  「古代くんは今週テストしないで来週からにしよう。少し範囲が広くなるけど最初の方は
   少し復習になってるみたいだし。」

午前中の授業が終わった時橋本がそう言った。

  「お昼は彼らと一緒に取るといい。島、古代を一緒に連れて行ってくれ」
 
橋本がそう言うと

  「了解」

島が敬礼すると“頼むな”と言って教室を出て行った。すでに4人の教官は教室にいなかった





  「食堂はここだよ。」

島が案内してくれた。食堂はガランとしていて訓練学校生はいなかった

  「訓練生は40分早く食事が始まるんだ。俺たちしかいないから結構ゆっくりできるんだ」

加藤はそう言いながらカウンターへ向かうと食事を選びさらに大盛りボタンを押した

  「…加藤、どうせならおしえてやってくれよ」

島の“どうしようもないな”という顔を見ながら

  「悪い!腹ぺこで死んじゃいそうなんだよ。どうして寮は大盛りが出来ないのか不思議で
   ならない。まぁ相原みたいな食の細いやつがいてくれるから何とか生きてられるけど!」

加藤は食事を載せたトレイを持って窓際の所へ一口食べながら歩きだした

  「まったく…あ、古代くん、これで(ランチメニューのボタン)選ぶと少し先のカウンターで
   受け取れるから。ちなみにこの食堂は無料。食べたいの押して。」

進はハンバーグランチを押すとその先のカウンターへ流れた。しばらくするとそこで食事の載ったトレイが出て来た

  「ホントだ。」

守の寮で食べてたような食事と全く違って味気ないものだった





  「おつかれさん」

食事が終わりまったりしてるとそこへ守と橋本がやってきた

  「兄さん」

進がそう言うとみんなに“兄です”っと紹介した。

  「みんな進をよろしくな。」

守はそう言うと進の横に座りその隣に橋本が座った

  「噂は…時々…初めまして。よろしくお願いいたします。」

島を最初に3人も遠慮しがちに握手した

  「コイツ、そんな噂通りのヤツじゃないから安心しろ。普通の人間だ。」

橋本が笑いながら言うと

  「ここだけの話だがペーパーは俺の方が出来た…よな?守!」

鼻高々言う橋本に“そうだよ”と言った守。

  「いいか、お前たち。いざ現場に出たらペーパーなんてどこにもないんだ。何はともあれ
   実戦が経験を積む!だ。心して頑張りたまえ」

守はそう言いながら豪快に笑った

  「そうそう、俺はね予備生のクラスの担任…と言うか予備生の責任者なんだ。去年は
   担当の生徒を持っていたんだが今年は全体の責任者と言う事で特定担当を持たなかっ
   たんだが…転入生が入るという事で急きょ古代くんの担当になったんだ。
   島たち4人にしてみたらどうしてって思うかもしれないが…まぁ急なことだから人を用だ
   てることができなくてな…今までと同じように何か相談事があれば担当の先生でもいい
   俺でもいいからな。」

橋本は全員を見てそう言った

  「お!橋本先生!!」

守がはやし立てる

  「お前みたいな生徒が一番嫌いだ!」

橋本は守の頭を軽く小突いた






作品名:yamatoへ…Ⅱ 作家名:kei