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yamatoへ…Ⅱ

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午後は1時間授業をした後体育だった。

  「後ろのロッカーにジャージがあるからそれに着替えて体育館に行くから。」

進は島に言われてロッカーのジャージに着替えた


体育館に行くと軽く体をほぐして30分間軽くジョギングをした。進は自分の体の事を考えてゆっくり走った。その30分間走を終えるとかなりしっかりしたストレッチが始まった。普段使わないような筋肉を使うため体が悲鳴を上げてるのがわかる

結局ウォーミングアップだけで1時間かかった。

ウォーミングアップが終わったら体育館に教官らし気先生が6人入って来た

  「今日はせっかく5人集まったからバスケでもやろうか」

そう言うと加藤がバスケットボールを倉庫に取りに行って早速試合が始まった

この様子を体育教官室から橋本と守が見ていた

  「今日はバスケか。ちょうどいいな」
  「いつもどんな競技するんだ?」
  「バドミントン、卓球、テニス…まぁいろいろだ。」
  「楽しそうだな」
  「普段難しい勉強ばかりしてるんだ。これくらいは…適度な運動は頭にも必要だ。それに
   ここに来るやつは頭だけではだめだ。運動神経のいいやつしか揃ってない。」
  「でも進は体育のテストなんてやってないはずだろ?」
  「他の4人もそうだが運動神経に関しては6年生の時の評価を基準にしてる。6年生の全員
   の評価は政府が全て把握してるんだ。進くんの体育の評価もそこから取り寄せてここに
   入るのに大丈夫と決定したんだ。」
  「そうなのか。俺はてっきり俺の運動神経を見込んで弟も…って思ってくれたのかと思った
   よ。ははは、残念だな」
  「お前ってホント…呆れちゃうぐらい自意識過剰だな…」
  「でも遊星爆弾の影響が出なきゃいい、って思ってる。少し疲れやすいみたいだからな。
   これから先の成長期の体に影響が出たら…って思うと心配だよ。」
  「お?兄さんらしい発言だな」
  「ふふん、あれだけ離れてる弟を持つとかわいくてしょうがないぞ。半分父親の気分だ。
   そうだ、お前…体の方はどうなんだ?」
  「あぁ…悪くなる事はないよ。無理しなければ一般の人と同じだけの寿命は約束されてる
   彼らの訓練について行けない事もこれから先は出てくるが…」
  「そうか…」
  「でもなこれでも俺は父親だし…息子は運よく普通の体だ。それだけでも良かったって
   心底思ってる。」

二人は進の表情を見る

  「かなり息が上がってるな。30分間走でかなり疲れたんだろう。少し休ませるな」
  
橋本はそう言うと放送室に入った

  <古代くん、少し休憩取りなさい>

しばらくすると進はコートの外に出て教官からタオルを受け取ると少し呼吸が浅い様子が目に付いた

  <楽な体勢で見学してていいから>

進は壁にもたれながらバスケを見ていた

  「やはりまだ付いていけないな。無理するなって言ってたのに」
  「なかなか言えないよ、休みたいって。きっと進くんも体を動かすの好きでだろ?そうする
   とますます休みたい、なんて言えないよ。きっと倒れるまで頑張っちゃうよ。コイツら最初
   すごい闘争心むき出しで…30分間走でバテてその後授業にならなかったし…特に加藤
   は兄貴がパイロットで…追いつけ追い越せじゃないけど必死でな…あまり裕福じゃない
   みたいでここに来れば食いぶちが一人減る、って言って…」
  「いろんな事情があるんだな」
  「まぁそんなところだ。進君だってここじゃなければ施設だったんだろ?独身寮には一緒に
   住めないし…まぁここにいる間は俺が責任もって育ててやるから安心しろ」

守は橋本の言葉を聞いて安心した
  



作品名:yamatoへ…Ⅱ 作家名:kei