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yamatoへ…Ⅲ

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月基地へ向かう最後の一週間徹底的な基本動作のシュミレーションが多かった。いざ訓練機に乗って操縦してできませんでした、では済まされないのだ。出来て当然の世界。初めて操縦する艦載機もシュミレーションしかできません、では通用しないのだ。シュミレーションで出来てここで出来ない、が通用しない世界。進たち5人は必死に訓練に耐えた

そして待ちに待った金曜日がやってきた。朝は訓練学校に登校する時に月基地へ行くための荷物を持ってきて朝職員室へ預けてテストが終わるとその荷物を持って軍専用のエアポートへ向かうようになっていた

一年の頃から担当していた先生4人が同行になっていたが橋本は同行しない

  「俺はここでお前たちの成果を確認するからな」

そう言って軍のエアポートで別れた


先生を含めた9人は軍のエアポートで所持品検査をした後簡単な手続きで軍の定期船に乗せられた。月へ向かう最終便なので地球の外を回ってる有人衛星基地に寄るのも多かった。

食事は宇宙食が用意されていて味気ないものだったがお腹が空いては眠れないのでそれを食べた。部屋は5人一緒の部屋を用意されていた。よほどVIPな人間でないと個室など用意されない。しかし初めて宇宙空間に飛び出した5人は寝てる場合ではないと小さいながらも用意されてる展望室で外を眺めてたりしていた


進が月に向かう前日守が週休日で久々に一緒に夕食を食べた

  「随分早いよな、もう月基地で訓練か。まぁ訓練は早く受けた方がいい。気を緩めると
   自分だけでなく人にもけがをさせてしまうかもしれないからな。周りにも注意を払って
   しっかリ勉強してこいよ。明日は夜勤だから見送りに行けないが…」
  「いいよ、誰も見送りなんてこないし…あ、そうそう、島の実家ね…」

進は島の実家の事を守に報告してタオルをとても喜んでももらえた事など伝えた。
守も月基地がどんな所か少し吹き込んでおいたが

  「居住区の展望室から見る地球は格別だぞ?」

と伝えておいた。個室じゃないと思ったがなぁ…と言いボケーっとするならそこがお勧めだと教えてもらった。

作品名:yamatoへ…Ⅲ 作家名:kei