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yamatoへ…Ⅳ

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相原が出発する前日独身寮にあるファミリールームを一部屋借りてお別れ会をすることになった

食事やお菓子をモールで購入してそれを運びこみ布団を借りてきた。ファミリールームは3LDKの造りになっていて家族が泊まりに来ても大丈夫な広さがありキッチンも装備されていた

5人は買って来た食材を温めなおしそれをダイニングテーブルに並べた。

  「買えたぞ!」

進が買い物袋を不自然に抱えて戻ってきた

  「お、ラッキー!守さんに感謝だな!」

進の袋からはソフトドリンクに混じってアルコール飲料が混じっていた。地球連邦憲章で18歳を過ぎると成人扱いになるが彼らは今年16。(と、言う事はまだ15)自分のマネーチップじゃとてもじゃないがアルコール飲料はレジを通らない。しかし進が持ってるマネーチップは守名義の物。守が進への小遣い用にとセカンドカードを進に持たせていたのだ。

進は自分が未成年でも守のカードならアルコールを購入できるのか分からなかったのでドキドキしながら使ったがそれ以上に入金されてる金額を見て驚いていた

  (兄さん、こんなに使えないって!…と言うより使うところないって…)

進達は一般の宇宙戦士と同じように給料を与えられていた。守もこのことを知っていたが初任給んなんてたかが知れてるので予備生の時と同じように少しずつお金をチャージしていたのだ

みんなは生活を自分のお金で賄っていたのでワリカン、と言っていたが守にごちそうになります、とメールを入れてみんなに“兄さんからの差し入れ”と言ってこの分は自分が持つことにした


やがてテーブルが色とりどりの食材でいっぱいになり飲み物が揃うとみんなが席に座った

  「え~小学校卒業してからずっと一緒だった5人ですが相原が一人明日地球へ戻り
   向こうで仕事をすることになりました。その事を祝ってカンパイ!」

島が音頭を取りビールをみんながそれぞれ持ち“おめでとう!”といいながらゴクゴクと飲んだ

  「ビールって苦いなぁ」

誰ともなしにそういい合いながら“頂きます!”と言って食事に手を付け始めた。いつもは寮で同じ食事を取っている彼らにとっていろんな料理が並ぶのはとても新鮮な事だった。彼らはであってたった丸3年。ちょうど高校入学、と言う年齢だが普通の学生と比べ物にならないほど彼らは何をするのも一緒だった。ここ一年勤務先が変わっても朝食、夕食は一緒に食べていた。別に決めていたことではないが誰が決めたわけでなくいつも一緒だった

しばらくするとアッといまにテーブルの皿は空になった。主役の相原が空いた皿を下げて別の料理を運んでくる

  「お前ってほんとマメだよな」

加藤が真っ赤な顔をしてそう言うと

  「お前がズボラ過ぎるんだろ」

山本が言った。

  「お前の部屋はいつもひどいもんな。着た物そのままだからさ。」

島がそう付け加えた

  「うるさいなぁ…片付けようと思うと山本が遊びに来て勝手に片付けるんだよ」

加藤はおもしろくなさそうにそう言うと

  「まぁしょうがないよ。それにもっと食べたいでしょ?」

相原はそう言ってちゃっちゃっちゃと料理を並べる

  「でも相原今日主役だぞ?」

進がそう言うと

  「ほら、加藤動け」

山本がおしりをたたいたが

  「俺盛り付けできねぇよ」

そう言って拒否して相原が持ってきた新しい料理を一つつまんで“うまい”と言って食べた



たった3年間だが懐かしい話初耳の話今の勤務先の話などで盛り上がった


作品名:yamatoへ…Ⅳ 作家名:kei