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yamatoへ…Ⅳ

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みんなの見送りを背中に受けて相原は昼食をエアポートの食堂でみんなで食べた後
軍用機に乗り込み地球へ戻って行った

  「行っちゃったな…」

加藤が寂しそうにつぶやいた

  「うん…」

島が腕時計を見ながらうなずいた。

  「戻るか。」

山本の一言でエアポートの待合室を出たがみな無言だった。

  (俺たちがここを出るときはどこかに配属を決められた時だ。ひょっとしたら戦地に向かう
   戦艦に乗り込むかもしれない)

進はそう思うと早くその時が来ればいいと、出来れば兄、守と一緒に出撃できたらいいと
思うのだった。

進達はまだ月基地に来て一年、しかしこの一年の間に月基地のメンツはコロコロと変わる。
進達同様に訓練学校の卒業生が来たり戦艦の廃艦で新しい戦艦の配属待ちで月基地に
赴任してくる者それぞれだった。訓練学校の卒業生はなかなか実践訓練に馴染めず大変
なこともあるようだがもともと戦艦に乗っていたりしていたものにとっては慣れ親しんだ訓練
で抵抗なく訓練に参加していた







相原が地球へ向かってから一年が過ぎた

その間に守が月基地に立ち寄ったりして時々面会があったがそのほかはあまり変わら
ない毎日を過ごしていた。余りにも若すぎる彼らは月基地から出ることなく毎日訓練を
していた。進は開いてる時間を利用して大型戦艦のライセンスを習得し島も艦載機の
ライセンスを習得した。加藤と山本も大型戦艦以下のライセンスを習得した。

  「古代、水田さん達が戻ってくるって」

加藤と山本が夕食時に教えてくれた

  「へぇ?なんで?」

進が聞き返すと

  「何でも編隊を再編成する為にくるらしいぜ。きっと何人か追加で人を用立てるのかも
   しれないな。」

山本が冷静に返すと

  「火星に新しい基地が建設されただろ?そこに新しい艦隊が配属されるんだと。」

島がつまらなさそうにつぶやいたが小声で続けた

  「うちからも何人か行くけど…ろくすっぽ航海図も描けないようなやつらが行くんだ。
   俺を連れて行った方がよほど役に立つと思うけどな」
  「そうか…だから最近的中率をやたら気にする連中が増えたんだな。後二年早く生ま
   れていたら…そしたら間違いなく配属されていたって思うと…くやしい…」

進はつまらなさそうに言った。

  「まぁとりあえず水田さんたちが戻って来たって事はきっとまた一緒に食事でも、って
   なるだろうからさ。誘われたら一緒に行こうぜ。」

加藤は努めて明るくそう言った




それから二週間ほどして水田が乗り込んでいる戦艦を含めた艦隊が月基地へやってきた

  「こんばんは」

水田とその班の艦載機チームが食堂にやって来て進達の隣に座った

  「こんばんは、お久しぶりです」

進達はさっと立ち上がると敬礼した。水田は答礼すると笑いながら

  「訓練終わったんでしょ?堅苦しい挨拶なんていらないわ。座ってゆっくり食べて。悪い
   けど隣失礼するわね。」

そう言って続々入って来た女性艦載機チームは周囲に華々しい雰囲気醸し出しながら
優雅に座ると食事を始めた。同じものを食べてるのになぜかおいしそうに見えてしまう
から不思議だ

  「古代くん、どう?砲手として?」

進は急に話をふられドキっとしたがすぐ真顔になって

  「はい、とてもやりがいのある部署です。最近は主砲のリーダーもしてます。すぐにでも
   稼働できますよ」
  「そうか…よかったわ。勧めたとはいえもし砲手として自信がない、なんて返事が来たら
   どうしようって考えていたの。…あら?あの背の高い…ひょろっとした…えっと、相原
   くん、だっけ?いないじゃない?」
  「相原は地球に配置換えとなりまして…」(島)
  「そうなの…残念ね。でも彼は見た目と違って結構しっかりしてるからきっと地球でも
   頑張っているわね。そう…あなた達の中で一人立ちした子がいたのね。」

水田はそう言って柔らかく笑った

  「一週間滞在するから休みのときまた夕食でもご一緒しましょう。じゃぁ私たちは戻るわ
   ね。おじゃましました。」

軍人の食事は早い…まして戦闘科はもっと早い…

  「相変わらず食事早いね…一週間おやすみって事?」

加藤がそう呟くと
 
  「そうかもな。さて俺たちもシャワー行くとするか」

島がそう言うと席を立って食堂を後にした















作品名:yamatoへ…Ⅳ 作家名:kei