yamatoへ…Ⅴ
「地球に戦う力は残ってるのかな…」
太田がぼそっと呟いた
「俺たちが乗り込む駆逐艦は残ってるのか?」
南部も呟く
「空母はほとんどやられたらしい。俺たちは必要とされるかすらわからない」
山本も吐き捨てるようにつぶやいた
(兄さんたちが頑張って戦っても…遊星爆弾は落ち続けてる…)
進は何もいえず守の出て言った扉を見つめているだけだった
それから12時間後進にはメールで出港した、と連絡が入っただけで守はそっと月を
離れて行った。守たちは再び艦を修理して戦火を交えるために戦場へ戻るのだ。
進は守の無事を祈ることしかできなかった
それから3カ月が過ぎ進と島に辞令が下った
<島 大介
古代 進 火星基地において半年間の特別任務を与える>
6人はその辞令を島の部屋の端末で見ながら
「特別任務って事は戦艦に乗って一緒に行くってことじゃないよな」
太田がみんなが思っていることを口に出した
「そうだよな、もし戦艦に配置ってなったらそう記してあるはずだもんな」(加藤)
この時すでに水面下で進んでる計画があり健康で若く頭脳明晰の男女が選ばれて
戦艦大和を改造し宇宙に放浪の旅に出る方舟計画が遂行していた。
もちろん訓練予備生出身者などは全員選ばれていてその訓練が行われようとして
いたのだった