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yamatoへ…Ⅴ

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大艦隊が出撃して二週間後ショッキングなニュースが飛び込んできた。

冥王星空域に達する前に突然敵戦艦が不意に横から現れて空母一隻と駆逐艦3隻を沈
め戦闘空域を脱出して行ったと言うものだった。空母と聞いて加藤は真っ青な顔で訓練が
終わった後掲示板を見に来ていた。

掲示板を見て兄次郎が乗っているものではなくてホッとしたがリストに見慣れた名前が
並んでいるのを見てしまった。それを山本も見ていてショックのあまり呆然としていた所に
進と島が訓練を終えてやって来た

  (空母一隻と駆逐艦三隻…兄さんと加藤の兄さんは無事だな…!!!)

進は死亡者リストを何となく眺めていたらそこに水田優子の名前を発見してしまった
そこには水田だけでなく水田がチーフを務めていた女性陣で組まれた艦載機チームの
名前が並んでいた

島もその名前を見つけ言葉を失っている

掲示板を見て崩れ落ちる者、声を上げて泣く者、立ち尽くし呆然としながら涙する者…
月基地で実戦訓練を経て戦地に向かうものばかりなのでこのリストに載っている人間を
誰一人知らない人間はいない…それも空母一隻となればかなりの艦載機のパイロットに
犠牲が出たという事だ。

  「クッソッ!ウソだろ?何も…何もしてないのに…これからだったのに…」

加藤は逃げ場のない怒りをどこにぶつけていいか分からずそう叫んだ。

  「俺…最初に大型戦艦の操縦した時…横に付いてくれた人が…空母操縦してた
   人だったんだ…まさか…まさかな…うそ…だろう?」

島も信じられない、と言うように呆然と画面を眺めてそう力なくつぶやいた



  (うそだろう?チーフが…亡くなった?)

進は自分の涙で画面が見えなくなる前にそこから駆け出して自室に向かった。
加藤も山本も島も進に構う事なく同じように涙でかすむ眼で画面を見ていた


作品名:yamatoへ…Ⅴ 作家名:kei