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GANTZ Paradise Lost 田中星人篇

INDEX|35ページ/38ページ|

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直人Side・・・

ふと気づくと俺は部屋に戻っていた。
目の前には秀吉とマミがいる。

「あれ・・・?俺、生きてんの・・・か?」

俺は呟いた。

「工藤さん・・・生きてたんですね・・・!」

「う・・・うむ・・・良かった・・・・」

「そ・・・そっか・・・」

と、俺はそこで秀吉の目が赤く充血しているのに気づいた。

「秀吉・・・?お前・・・泣いてるの・・・・か?」

「あ・・・・いや・・・・ははは」

秀吉は俺にそう指摘されると慌てて目をぬぐった。

「秀吉さん、ずっと工藤さんの事心配してたんですよ」

マミが横から補足してくれる。
なるほどな・・・それで泣いてたのか・・・

「・・・・ありがとよ・・・わざわざ俺なんかのために・・・」

俺は頭を少し曲げて言った。

「ねえねえ、絶対ひでぴーってナオっちの事好きだよねー。男の娘×男でボーイズにラブってるって感じ?」

すると、俺と秀吉のやり取りを見ていたのか、チャイナ服が頬を赤く染めて目を光り輝かせながら呟いた。

「「違うわ!!??」」

俺と秀吉が同時に突っ込みを入れる。
俺が秀吉と・・・おえっ。
まあ、確かにそりゃ秀吉は外見だけは美少女なのよ。
でも中身は男。
いくら俺でもその組み合わせはあり得ん。

「狩沢、お前はどーしてそう周りの空気を読めなんだ?」

ニット帽の青年が心底呆れたように言う。
すると・・・








・・・・・・ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ・・・・・・






ガンツが発車ベルのような音を発し始める。
それと同時に球体の表面にメッセージが浮かび上がる。

『それぢわ、ちいてんを、はぢぬる。』

「は?ちいてん?」

「何だ、ちいてんって?」

『みかぷー・・・0てん
        いたの』

「えっ?・・・えーー・・・僕、0点なの・・・?」

『メガネ・・・〇てん
      いたね』

「えっ?えっ?」

『ぱつきん・・・0てん
        かげうすすぎ』

「いやいや、そー言われても・・・なぁ・・・」

『ドタチン・・・θてん
        やる気は感ぢられたのた゛が・・・』

「でも0点か・・・」

『外人・・・○てん
      ラノベ読みすぎ
      はたらけ』

「は、はぁ・・・そうッスか・・・」

『チャイナ服・・・Θてん
         ラノベ読みすぎ
         妄想Jすぎ』

「えー、良いじゃーん、別にー・・・」 

『猿(笑)・・・0てん
       泣きすぎ
       ナオちゃんの心配Jすぎ』

「だから何で猿・・・?」

『きょにゅう・・・0てλ
         かげうすすぎ
         ちちゆれすぎ
         Jゃべらなちすぎ』

「また0点なのね・・・」

『ナオちゃん・・・Зてん
          とーたる3てん
          あと97てんで、おわり』

3点、それが今回の俺の成績だった。
あれだけ死に物狂いで戦ったのにこれっぽっち、と言えばそうなのだが、それでも俺にとっては大きな点数なんだろう・・・と思う。