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GANTZ Paradise Lost 田中星人篇

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「おおっ、3点ッスか」

「さすがは直人先輩!!」

横で外人風と正臣が感嘆の声を上げる。
そしてガンツから表示も消え去った。

「あ・・・表示が消えた・・・」

「これで終わりか?」

ニット帽の青年が言う。

「ええ・・・多分この後死んだ場所に転送されるはず」

「ほぅ」

「案外、あっさり終わったッスね・・・」

「やっと帰れる・・・」

「腹減ったなー、帝人ぉ?」

「うん・・・でも僕ら何もしてないけどね・・・」

「お鍋、焦げちゃってるかしら・・・」

あちらこちらで閑談が始まる中、俺はふと中坊の言っていた言葉を思い出した。

―――ひゃひゅひぇんを・・・・ひょって・・・・・お・・・俺を・・・・生き返らひぇろ・・・・・!―――

―――百点を取って生き返らせろ、か・・・だが、もし実際に百点を取ったらどうなるんだ・・・?―――

俺はガンツの横のガンラックから中を覗いた。
そこには例の如く、人工呼吸器を装着し、身体をプラグやコードで球体に接続された全裸の男性が鎮座していた。

―――本当に生きてんのか、コイツ・・・―――

一瞬そう思ったが、百点を取ればどうなるのか知っているのは恐らくこの球男だけだろう。
俺は球男の耳元でそっと囁いた。

『百点取ったら、どうなるんだ?』

ごくごくシンプルな問いかけだった。
すると・・・

「おい、また何か表示出たぞ」

向こう側で声がする。
行ってみると確かにガンツの表面に新しいメッセージが表示されていた。

『100てんめにゅ〜
次の中から選λで下ちい。
1.強い武器お、もらう
2.好きな入お、生き返らせる
3.記憶お消ちれて解放ちれる』

「な・・・なんだこりゃ・・・」

「な、何スか、これ・・・」

「ひゃくてんめにゅー、だって?」

そこには百点を取ったらどうなるのかが箇条書きに表示されていた。
その中にはやはり、あの中坊が死に際に言っていた『生き返らせる』という選択肢もある。

―――やっぱ、あの中坊の言ってた事は嘘じゃなかったのか・・・―――

と、そう思っているうちに転送が始まった。
おそらく元居た場所に戻されるのだろう。

―――はあ・・・やっと終わりか・・・―――

そして俺はこう思った。

―――今日はもう早く帰って寝よ・・・―――