GANTZ Paradise Lost 田中星人篇
見滝原、某マンションの一室・・・
「・・・GANTZか・・・人間達もそれなりの知恵は付けた様だね・・・」
ここは巴マミの部屋。
一応彼女も工藤直人と同じく一人暮らしの身だ。
そして工藤直人同様に親兄弟を持たない。
尤も、彼女にはかつて両親がいたが、既にある事故で他界している。
そんなマミの部屋のダイニングに置かれた三角形のガラス製テーブル。
そこには白い「何か」が座っていた。
ぱっと見はネコのようだが、狐のような尾を持ち、赤いビー玉のような目をしている。
そしてその「何か」はガンツ、という単語を口にした。
「・・・近くアレが来る・・・しばらくは経過観察か・・・」
「何か」は意味ありげに呟きながら窓から真昼の雲ひとつ無い快晴の青空を見上げた。
作品名:GANTZ Paradise Lost 田中星人篇 作家名:プラスチッカー