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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第74話

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  その一方で、ファイアージェットのキャノピーから勇士朗は魔女を見下ろす。強力なデストリアン並みの巨大さに驚愕する。これまでの戦闘経験がある故に、敵の危険性を感じていた。

  勇士朗 「でかい・・・図体に見合っただけのマイナスエネルギーを感じる・・・コイツ、やばいぜっ・・・!!!エクスカイザー先輩も苦戦されている!!!グレートファイバードになって一気にぶっ潰すしかない・・・!!!」

    スゥゥ・・・・!!!

  勇士朗がそう直感した矢先、尼僧魔女はファイアージェットに手をかざしシャイニングダグオンごと破壊波動を見舞う。彼らに未知の衝撃波が襲い掛かった。

    ヴァヴァヴァアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  勇士朗&シャイニングダグオン 『ぐあああああああああっっ・・・・?!!』

  鋼の装甲に幾つもの衝撃が奔り、爆発を引き起こさせて吹っ飛ばす。彼らとて耐えられるような衝撃ではなかった。

    ドォドォドォドォギャガアアアアアアアアンッッ!!!

  勇 「あいつらっ・・・!!!」

  和 「そんな!!」

  キングエクスカイザー 『くぅっ・・・・強いっっ!!!彼らまでもが圧倒されるとは!!!』

  勇と和が見守る中、装甲を損傷させながらシャイニングダグオンが倒れ、ファイアージェットが墜落した。勇士朗とシャイニングダグオンは有り余る衝撃で気を失い、両者共白煙を上げて微動だにしなかった。もはやこうなっては、現状でキングエクスカイザーが頼みの綱と成った。

  ゆっくりと身体を立ち上がらせるキングエクスカイザー。状況を読んだ和は、勇を後押しする。一か八か、勇の生命エネルギーが少しでもキングエクスカイザーのエネルギーにプラスになれば、望みは無きにしもあらずだった。

  和 「勇さん、行ってあげて!!!私の事は大丈夫だからっ・・・・・勇さんが融合合体すればきっとエクスカイザーは・・・!!!」

  勇 「・・・・・・・・・わかった・・・。」

  和 「!」

  勇 「和ちゃん、行って来るぜっっ!!!」

  しばらく葛藤した後、勇はつないでいた和の手を軽くきゅっと握る。和はほんの少しその動作に驚いた。

  そして勇はかっと目を見開いて駆け出す。キングエクスカイザーの許へ全力で走った。疾走という疾走。全身全霊で駆け抜けていく。

  勇 「おおおおおおおおお!!!」

  和は今まで触れていた勇の手の感覚を感じながら彼の背を見守る。

  和 (勇さん・・・あなたならきっとこの状況をなんとかできる気がするっ!!)

  全力で駆けて来た勇がキングエクスカイザーの面前に立つ。そして叫ぶ。

  勇 「エクスカイザーっ!!!カイザーフュージョンだっっ!!!そしてグレートエクスカイザーに成ろうぜっっ!!!俺のエネルギーを少しでもプラスしてくれ!!!こいつはぁ、和ちゃんの考えだが、一か八かやってやるっっ!!!」

  キングエクスカイザー 『勇っ・・・・!!!そうか・・・・!!!』

    ヴィギュイイイイイイイイ・・・

  勇 「カイザー・フュージョン!!!」

  キングエクスカイザーは額から勇に向かって光を放った。勇はそれに吸い込まれるように上昇し、キングエクスカイザーと一体となった。

  キングエクスカイザー 『これは・・・・!!!』

  キングエクスカイザーへ勇が合体すると、和の言ったとおりに、戦闘に十分なエネルギーがキングエクスカイザーによみがえった。意思を勇に入れ替えたキングエクスカイザーがそれを身体で実感していた。

  キングエクスカイザー 『この感じ・・・・いつもの感じだぁ!よっし、このままカイザージェットを召喚するとするかぁ!!!カイザージェエエエエエエットッッ!!!!』

    ヴィギアアアアアアアアアア!!!

  光を撃ち放ったキングエクスカイザー。その先から蒼い大型ジェット機・カイザージェットが飛来した。カイザージェットは機体の各部を分離・変形させ、高速でキングエクスカイザーを目指す。

  その間にキングエクスカイザーは両肩、量腕、両脚のパーツを消滅させるようにパージした。その部分へとカイザージェットの各パーツが合体していく。

  胸の獅子が紅く発光し、攻撃的なフォルムに変貌。ヘッドユニットも紅い光りを放ってグレートエクスカイザーのヘッドユニットにチェンジした。

  グレートエクスカイザー 『超越巨大合体・・・・グレートエクスカイザーッッッ!!!!』

  和 「やっぱり、勇さんが合体したら元の力を取り戻したっ!!あれが・・・・グレートエクスカイザーなのね・・・なんだろう?不安や恐怖が消えた感じがする・・・・。彼が現れただけで凄い安心できる・・・・。」

  尼僧魔女の面前に降臨するグレートエクスカイザー。その勇姿は街を襲っていた恐怖をも凌駕する程の存在感を放つ。尼僧魔女は手の平をぐわっと開いて破壊波動をグレートエクスカイザーに撃ち放った。

  尼僧魔女 「ンンンンナアアアアアアァァッ!!!」

    ヴァガバオオオオオオオオオオオオオッ!!! ドォドォドォガアアアアアアン!!!

  巻き起こる爆発がグレートエクスカイザーを包んだ。だが、晴れた爆煙からはほとんど無傷のグレートエクスカイザーが姿を見せた。

  グレートエクスカイザー 『・・・・・だからなんだ??異次元の化け物さんよ??』

  不敵な台詞を飛ばしながらぐっと構えると、胸部の攻撃的な獅子の口からグレートカイザーブラストを撃ち放った。

    グンッ・・・・・ギュグヴァゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

    ドォゴヴァガァギャアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!

  尼僧魔女 「アアアアアアアアアアアアアッッッ――――!!!?」

  高出力エネルギー過流の直撃を腹に受けて爆発を起こしながら吹っ飛ぶ尼僧魔女。その雄々しきパワーは巨大な恐怖をも圧倒する。

  吹っ飛ばされても尚、尼僧魔女は起き上がって手をかざした。グレートエクスカイザーも手をかざし、その手からサンダーエネルギーのスパークを放つ。

    ヴィギイイイイイイ・・・

    ゴォッッ・・・・・・ヴァガゴアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

  そのエネルギー波は地面に突き刺さっていたカイザーソードを引き寄せる。その間に来る破壊波動の衝撃波。吹きすさぶ破壊波動の中で、眩い光が放たれた。

    ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオォォォッッ・・・・!!!

  グレートエクスカイザー 『・・・・グレートカイザーソォオオオオオオオドッッッ!!!!』

    ヴィギアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!


       BGM ♪ 「勝利の神剣!グレートエクスカイザー〜グレートカイザーソード」


  光を放って形成された雄々しきグレートカイザーソード。グレートエクスカイザーはそれをゆらりと振りかざす。その切っ先は真っ直ぐに尼僧魔女に向けられている。