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貴音「あなた様は命よりも仕事のほうがだいじなのですか?」

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P(でもまあ、薬もらわなきゃ力ずくで入院させるとかいわれちゃなあ)


P(なんか上手く乗せられてる気もするけど…)


P(まああと10日もてばいいんだし…)


P(もし音無さんがアイドルに話してたらちょっとややこしいことになりそうな気がする)


P(今更だけど、すこし後悔してきた…)


P(いずればれることだけど、今はライブに集中してほしいしな)


ガチャ

P「すまん、遅れたーーーって……」


P「レッスン場に誰もいない…どういうことだ?」


P「ともかく、誰かに連絡を…。メールがきてる…律子か」


TO:プロデューサー

件名:一区切りつきましたら

本文:事務所にもどってきてください。お聞きしたいことがあります


P「あちゃー」


ーーーーーーーーーーーーー


22日・夜 事務所


P(うう…入るのがすごくためらわれる)


P(ばれたんだろうなあ…俺のこと)


P(俺は絶対に入院しないぞ!うん!いけっ)ガチャ


P「ただいまもどりました……」


P「……なんじゃこら」


(ソファで団子になってねてる年少組…と、すごくしんみりしてる高校生、大人組…)


P「た、ただいま…みんな」


小鳥「すみません…プロデューサーさん…みんなにはなしてしまいました」


P「…予想してましたよ。でも俺の考えは変わりませんけどね」


律子「大変でしたよ。泣き喚く中学生組の世話と、絶望的にテンションのさがった高校生組」


小鳥「落ち着いていたのはあずささんと貴音ちゃん…それに律子さんくらいのものです」


貴音「わたくしは…もしや、と思ってましたので…」


あずさ「わたしも…みんなをなだめるので精一杯で…」


P「…美希をはじめアイドルから着信が72件もきてたのはそのせいですか」


P「サイレントだから気づかなかったけど、充電が残り8%でした」


P「うーん。どうしたものか…」


P「レッスンは…できないよなぁ…こんな状況じゃ」


P(全体レッスンの時間をまたとらないと間に合わないな)


春香「プロデューサーさん…おかえりなさい…」


P「…ああ、ただいま」


春香「病気のこと…ききました。大丈夫なんですか…?」


P「……お前達は心配しなくていい。大丈夫だよ」


真「そんなわけありません!この間も…」


雪歩「真ちゃん…だめだよ、みんな起きちゃうよ」


真「ご、ごめん…でも、プロデューサーなんでそんなに落ち着いてるんですか」


響「…たしかに、自分も気になるぞ。怖くないのか…?」


P「そりゃあ…怖くないヤツなんていないだろ」


千早「なら、いますぐ入院して手術をうけたほうが…」


P「音無さんにも言ったけどな、俺はライブが終わるまで手術する気はない」


小鳥「私もみんなにその理由をいいました…」


小鳥「でも、765プロにはファンを大事にしていないアイドルなんていません…だから…」


P「……………」


P「とりあえず、全体レッスンは明日にします。今日はもう解散にしましょう」


春香「プロデューサーさん!こんな状況でみんな仕事できるわけが…!」


P「…言ったはずだ。プロならファンのために仕事しろと」


P「そして、たとえ親が死のうとも、ファンの前では笑顔でいろともな」


春香「プロデューサーさん…冷たいです…」


真「プロデューサーは、もしボク達が倒れても平気なんですか!?」


P「そんなわけあるか。お前達の為ならこの身を粉にしても頑張るさ」


貴音「あなた様は…もう少し御自分の体を大事にしてください!」ガタッ


P「貴音…」


貴音「あなた様は、命よりも仕事のほうがだいじなのですか?」


P「…………」


P「ああ、そうだ。いまだからこそ言うが、俺にとってこの仕事は天職なんだ」


P「話せばながくなる。だが、ここに来る前の俺は死んだも同然の生き方をしていた」


P「お前達アイドルは、俺の人生に潤いをあたえてくれた。だから俺はその恩返しをしているだけなんだ」


P「………外にでてくる。お前達はもう帰る準備をしておけよ」ガチャ


春香「…プロデューサーさん…」ウルッ


貴音「………」スッ


響「たかねー?どこいくんだー?」


貴音「響、女性にそのような質問をしてはいけませんよ」


響(あっ、トイレか!)


響「ご、ごめんな貴音。ゆっくりしてくるんだぞ!)


貴音「ふふっ…わかりました」ガチャ


真「それにしても…プロデューサーもひどいや」


真「ボク達がこんなに心配してるっていうのにさ」


雪歩「うん…でも、死んだも同然、ってどういうことなのかな…?」


千早「さぁ…プロデューサーがこの事務所にきたのって、たしか2年前くらいだったわね」


あずさ「うーん…律子さん、小鳥さん、何か知ってますか〜?」


律子「いいえ、私は何も。プロデューサーはあまり自分のことを話さないですし…」


小鳥「私は社長から少し聞いたことがあるけど…」


春香「聞かせてください!小鳥さん」


小鳥「わっ、春香ちゃん?」


春香「気になるんです…」


小鳥「でもね、私もぜんぜん知らないのよ?社長いわく…」


小鳥「数々の事務所でトップアイドルを育成した、凄腕のプロデューサーってことしか…」


律子「あ…もしかしたら聞いたことあるかもしれないわ」


響「凄腕…でもプロデューサーっていくつだったっけ?そんなにオジサンだったか?」


真「たしかに。このあいだ何歳か聞いた気がするんだけどなあ…」


響「もしかして30歳超えてるのかな!?」


真「ええー!さすがに30歳は…うーん。14歳差かあ…」


千早「我那覇さん…真、今その話はおいといてくれない?」


響・真「あ…ごめんなさい」


春香「でも、そうだとするとどうして765プロにプロデューサーが来たんだろう?」


千早「春香、どういうこと?」


春香「えっとね、プロデューサーさんがすごく敏腕で有名だったのなら、もっと大手のプロダクションから引っ張りだこじゃないのかなあって」


律子「なるほどね。でも一部では数年ごとに事務所を変えるフリーのプロデューサーもいるし…」


響「ええっ!?じゃあうちのプロデューサーももうすぐ辞めちゃうのか?」


真「そんなのいやですよ!引き止めないとっ!」


雪歩「あ、あの真ちゃん?そもそもプロデューサーはいま病気で…はぅ…」


真「そうだった…って、プロデューサーどこいったんだろう?」


響「そういえば、貴音も帰ってこないぞ?」


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765プロビル・屋上


P「……………」


P(車を回すっていったのに、なんでこんなところで俺はいるんだろう)


貴音「…………」


P「……で、話ってなんだ?…貴音」


貴音「決まっています、あなた様のことです」


P「俺がどうしたって?」


貴音「……なぜ逃げるのですか?」


P「……は?」