灰色
残酷で、美しいきみ
知ってしまったのは、気づいてしまったのは、
ただどうしようもなく俺は君がすきで
でもそれは君の迷惑なのかもしれないという事。
何故か声もなく涙する君は、無表情で、でも美しくて。
すきだけれど、
伝わらない距離は昔と全然変わってない
不協和音として俺の中に響く悲しみと、痛みを、きっと君は知らない。
「しんたろ・・・」
あまつさえ、愛しそうな声であいつの名前を呼ぶから。
もういっそ、手放してしまおうか
俺が、泣いてしまったらいいだろうか
痛い痛いいたいイタイ
どこが?
ぜんぶぜんぶ
心が八つ裂きにされたみたいに。
もう、君のことで悩むのは、疲れた。