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【銀魂】短文まとめ【銀妙】

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【私だけ見てほしいのに!】2008.10.16

穏やかな昼下がり。
久しぶりにお休みが取れたから万事屋に遊びに行くと、そこには銀さんしかいなかった。
何でも、新ちゃんは大好きな寺門通のライブ、神楽ちゃんはウキウキしながら行き先も告げずに出ていったという。
久しぶりに二人きり…。
「ねぇ、銀さん?」
私は一生懸命話しかけてるのに、貴方は手元の少年漫画雑誌に夢中。
一通り読み終わったらしく、パタンと雑誌を閉じて傍らに置くと、丁度その瞬間に鳴り出す電話のベル。
「はーい、万事屋です。」
気だるそうに受話器を取って話し始める。
「…何でだよ…は?…いやそりゃダメだろ……あ?…いや、俺関係ねーからね…いや知らねーよ…え?…はは…」
銀さんが発する言葉からして、依頼の電話じゃないようだ。
「…え?今?…いや今ね、無理。これから昼寝の時間だから。」
せっかく来たのに、昼寝なんて…。
そういえば、万事屋に来てから銀さんと一回も喋っていないことに気が付いた。
ようやく通話が終わったらしく、銀さんはガシャンと電話を置いて、ソファーに寝っころがる。しかも私に背を向けて。
どうやら彼は私と会話したりする気はないらしい。
何だかイラっとして、目の前にあった湯呑みをつかんで、中に入っていた薄いお茶をかける。
煎れてから随分経ったから熱くはないはずだけど、銀さんは頭からお茶を被ってビックリした表情をする。
「へ…?」
もう我慢できないわ。
せっかく私と一緒にいるのに、せっかく会いに来たのに!
「今日は帰らせていただきますね。何だか忙しそうですしね。」
最後にわざとらしく笑顔を作って、万事屋から出る。
後ろから私を呼ぶ声が聞こえるけど、それを無視して歩きつづける。
「なー、ごめんってば!」
謝ったって無駄なんですからね。
折角二人でいるのに、あんな態度だった貴方が悪いのよ?
二人でいるときは私だけ見てほしいのに!