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【銀魂】短文まとめ【沖神】

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【アンタなんかにやるものか】2008.11.14

「神楽は君のこと、そういう目で見てないみたいだけど?」
「上等でさァ。そういうヤツだからこそ、振り向かせる甲斐があるってもんでィ。」

初めは、ただのムカつくクラスメイトだった。
だけど、段々好きになって…、
向こうは俺のことなんて、喧嘩相手、もしくはそれ以下のことにしか思っていない。
そんなのはとうに知っている。
「で、俺にどうしろってんでィ。おにーさん?」
どうしたら自分をそういう目で見てくれるのか、どうしたら自分に振り向いてくれるのか…。
目前に迫る卒業に焦っていたところに来たのは、想い人の肉親だった。
「君に“おにーさん”なんて言われたくないね。つまりは…諦めろってことだよ、沖田クン。」
いつも貼り付けている笑顔はそこにはなく、その目は真剣そのものだった。
「…妹の恋路に口出すたァ………ひでェシスコンでィ。」
「シスコン上等だよ。俺は、神楽を護るために日本へやってきた。」
あんな狂暴な女、護らなくたってちゃんと生きていけるのに…そう考えていると、相手はまたいつもの笑顔を貼り付けて立っていた。
「まァ深いことは言えないけどね、神楽はアンタなんかとは一緒になれないのさ。」
そう言うとさっと背を向け、俺が反論する間も与えずに、彼女よりも明るい髪色を持つ男は去っていった。