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【銀魂】短文まとめ【土ミツ】

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【空から見てる】



「十四郎さん、人は死んだら何になると思いますか?」
「は?」
いつもと同じ、道場からの帰り道。
だけど、いつもは一人で足早に歩いていく道を、今日はゆっくりゆっくりと歩いている。
というのも、練習の疲れからか総悟が寝てしまって、近藤さんが「ミツバ殿には重いだろう」なんて言って、俺に総悟を背負わせて一緒に帰るように言ったからだ。
「死んだら…星にでもなるんじゃねえか?」
誰かがそう言ってただろ、そう付け加えると、隣の女がクスクスと笑いだした。
「っな…なんで笑うんだよ」
「ごめんなさい…十四郎さんって意外とロマンチストなんですね。」
そう言ってニッコリと微笑む顔を見て、恥ずかしいやら何やらで顔が熱くなるのを感じた。
「…で、どうしてそんなことを考えるんだ。」
赤くなった顔に気付かれないように、今度はこっちから質問を投げ掛けた。
「…私も、死んだら星になると思います。」
「……そうか。」
質問に答えてない、そう言おうと、斜め後ろを歩く女を振り返ると、その瞳はそっと伏せられていて。
「だから、私が死んだら星になって皆を見守るの。」
微かな力で着流しの裾を掴む真っ白な手を、振り払うことは、できなかった。


それから約十年後。
その女は、ついさっき永遠の眠りについた。
雨上がりの空には、真っ白な星が輝いている。