剣ノ一声
「まぁ、確かに都会の人と田舎者じゃあ知識や見方が違いすぎるからな・・・・・・・?」
「でも、田舎のほうが多少不便でものどかで美しいし、わたしは田舎のほうが好きです」
「そうかい?何もないところだぜ?」
「あ、ほら!あれがモノレールだよね?あれに乗るのかな?」
目の前には巨大なモノレールの駅が見えた。本当に、あれに乗って学園へ?思っただけでも首が痛くなりそうだ。とにかく俺と清二は田舎者全開でモノレールに恐る恐る乗ることに。
「すげぇ・・・・・海の上を飛んでいるみたいだぜ・・・・・・・・?」
「ああ、凄いな?海面があんなに早く見える」
田舎者の俺達は少し周囲の乗客らの視線が向けられた。明らかに田舎者を見る視線を。モノレールはほぼ五分で到着、俺達はさっそくIS学園への駅へ降り立った。おりたったはいいが
本当にこれからどうするかだ。もし連絡を聞き入れてくれているのなら正門に着た瞬間通してくれるはずだけど・・・・・・・・・・
しかし、何故か周囲を歩く女子生徒らの視線が俺と清二につらく当たるのが不愉快だ。ちなみにIS学園は本来の普通校とちがって入学式が少し遅かったりもする・・・・・・・・・
ざわざわと女子たちが囁き合い、俺達へ侵入者を見るような警戒の視線をする。
「ねぇ、あれって男子だよね?それも二人いるよ?」
「世界で初の男性操縦者が一人いたって聞いたけど、二人もいるよ?」
「何だろう・・・・・・何だか気持ち悪い」
こういった囁きを耳にして、俺は我慢できなくなってつい軍刀を引き抜こうとしたのだ。しかし、ここはぐっと我慢だ!いくらムカツクとはいえこいつらを妖魔から守ってやらないとな
らない。しかし・・・・・・・・・・!
「ちょっと!あんたたち!?」
「ん?」
正門の前までようやくたどり着いたものの、背後からすごい剣幕でこちらへ向かって突っ走ってくる機影を確認。一様女性のようだが?
「待ちなさい!」
「あ、はい?」
女性の警備員のようだ・・・・・・見たところ強烈な厚化粧のおばさん・・・・っていうか、本当に女なのか?
「はい?じゃないわよ!あんた達、ここが何処だか知ってて来たの!?」
「あの、私たちは・・・・・・・・・・」
弥生が誤解を解こうと名乗り出た途端。
「いいのよ!あなたは言わなくても。この男達二人に脅迫されてここまで案内させられたんでしょ!?」
とんでもない誤解を言い放ち、俺と清二を悪人呼ばわりして気がやった!こいつは殴らないと気が済まない・・・・・・・・・・
「ち、違います!このお二人は私の・・・・・・」
「最近居るのよね?こうやってIS学園へ忍び込もうとする男達が、世界で初のIS操縦者になった千冬様の弟の一夏君が羨ましすぎるってことからね?」
「あの!俺達はそんな下心で学園に用があって来たわけじゃありません!こちらに陰陽師からの伝達が届いておりませんか?あるいはIS学園の教員とお話しさせてください」
見下されたように感じた俺は堂々と、積極的に言い返した。証明なら一様ある。もしそれでもだめならば強引に戦空士へとなって強行突破するのみ!
「陰陽師?そんな平安時代じゃなるまいし!それにあんたみたいな男たちが学園の教員に会えることなんて出来るわけないでしょ!?」
「そ、そんな・・・・・・このままじゃ手遅れになりますよ!?」
清二も妖魔のことを踏まえて説得を呼び抱えるが。妖魔など何やらと説明したところで大人というものは目にしないものは信じないのだ。もし、信じても信じたくないだろう。
「何を言っているの?ほら、さっさと出て行かないと警察を呼ぶわよ!?」
「警察よりももっと大変なことが・・・・・・・うぉ!?」
突如、その場から激しい地響きがひき起こった。激しい地響きに周囲は戸惑い逃げ惑う。そして、俺と清二から不気味なざわめきを感じ取った。
「このざわめき・・・・・・妖魔なのか!?」
「そうか・・・・・この感じが?奴らの気配?」
あたりを見回せば先ほどの警備員は尻尾を巻いてとんずら。学園の敷地内へ地響きは続いており、そして地面から複数の機影が次々と生え出して現れた。
「あのときの髑髏!?」
「またあいつらかよ!」
「早くいかないと・・・・・・・・・」
「俺が先に敷地内へ向うから清二と弥生は逃げ遅れた人を助けてくれ!」
「お、おい!待てよ一斉!」
「一斉君!?」
俺はそれだけ伝ええうと俺は二人を置いて敷地内へ走りだした。俺の胸の中であの英霊の声が聞こえる。
(ここから距離二百メートル・・・・・・・・・敵対勢力、髑髏兵!)
「髑髏兵?あの骸骨の化け物の名前か!」
(一斉よ・・・・・・・・軍刀を引き抜き戦空士へと瞬着せよ!)
「よし・・・・・・・!」
俺は軍刀を鞘から抜き出し、その一刀を空へと掲げた。そして・・・・・・・
「瞬着!」
俺の身体は光へと包まれた。
*
一方、謎の巨大生命体の出現によりIS学園の敷地内は大混乱であり、教員たちがISを駆り迎撃へ乗り出していた。しかし、複数の髑髏兵への攻撃は無効となり、ISの攻撃は全くを
もって通用しなかった。
「こ、攻撃が・・・・・・・・・!?」
教員達は認めたくない現実を認めざるを得なかった。世界最強とも言われたこのISの実弾装備やビーム兵器などをいとも容易くはじき返し、ズンズンと進攻を続ける。
「千冬先生!目標へのダメージゼロ!まったく効きません!」
緑の髪に丸い眼鏡、一年一組の副担任、山田真耶は現状の戦闘報告を担任の織斑千冬へと述べた。冷静沈着。IS世界大会で二度にわたって優勝した千冬でさえも髑髏兵の出現とISの
効果がゼロを目に冷静な瞳が徐々に乱れていく。
「効かないだと・・・・・・・・!一体、あの化け物共は何者だ!?」
いくら教員のIS数機が総射撃を繰り返しても髑髏兵の骨には皹ひとつ付けることは敵わなかった。そして、ゆっくりと髑髏兵は彼女たちを目に殺意を高める。
「女だ・・・・・・・武装した女だ!・・・・・・殺しがいがある・・・・・・!」
「攻撃を続けろ!何が何でも学園生徒が非難し終えるまでこの場で食い止めろ!」
しかし、千冬の指示を聞かず近づくにつれて恐怖感を覚える教員は怖じ気づき、引き金を引く力がない。だが、そんな彼女らの背後から新たな機影が確認できた。
「どけ!どけ!どけぇ!」
帝国海軍汎用迎撃戦空士・零式こと鶴来一斉である俺が教員の一人を踏み台にして髑髏兵へと立ちはだかった。いきなりの正体不明の化け物に正体不明の乱入者を目にして教員達は混乱
を感じた。
「何者だ!貴様」
千冬の叫びに振り向かず俺は返答し叫んだ。
「そんなテツクズじゃこいつらは倒せねぇ!とっとと失せろ!!」
「なに・・・・・!?」
「ぐ、ぐうぅ・・・・・・戦空士だ!どうして戦空士、ここに居る!?」
戦空士の登場に髑髏兵らはさらなる殺気を高めた。
「殺せ・・・・・戦空士殺せぇ!」
勢いよく髑髏兵達が俺へと襲いかかり、両手を伸ばす。