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【ゼロの軌跡】 第1章

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実力未知数の主人公ゼロとクマクマの実の能力者であるカインとの一騎打ちの勝負が始まろうとしていた。


ササー・・・・・・・・・


乾いた風が森を通り抜けた。辺りを沈黙が支配した。


カイン「行くぜっ!」

ダダッ!!  

カインはゼロに向かって、猛スピードで突っ込んだ。

ゼロ「!!(早いっ!)」

カイン「ベアクロー!!」

カインの鋭くて大きな爪がゼロに襲いかかる!


ズシャッ!!


ゼロは間一髪のところで避け、致命傷は逃れたものの、頬に傷を負った。

カイン「ほう・・・なかなかいい反応じゃねぇか。」

ゼロ「ちっ・・・完璧に避けたつもりだったんだけどなぁ。はえーな。」

カイン「休んでる暇はねぇぞ!!」


ババッ!!  

カインはゼロの懐に飛び込んだ。


カイン「ベアクロー!!!」


グオンッグオンッ!!


カインはベアクローを連続で繰り出した!!


ゼロ「くっ!!・・・・」


ガッ、ズシャッ、ドッ、ガガガッ!!!


ゼロは必死に避けるものの、数発に一発は命中した。

カイン「ほらほら、避けてるだけじゃ勝てないぜ!!」

ゼロ「ぐっ・・・・・・・(!!そこだ!!)」


ドガッ!!


ゼロはうまく隙をついて、カインを蹴り飛ばした!

カイン「がふっ!!」   


ズザザーッ・・・・


ゼロ「へへっ。」

カイン「いい蹴りだったぜ。だが、さっきの攻撃で結構ぼろぼろじゃねぇか。」


そう、ゼロは連続ベアクローによりかなりのダメージを負ってしまったのである。

カイン「さて、そろそろ熊らしい技を見せてやろうかな・・・」



ダッダッ!!   

カインは木に登って行った。


ゼロ「ん??どこ行ったんだ??それにしても木のぼりって、猿みてーだなw」

     



ビュンッ!!!!



ゼロの後方からカインが猛スピードで飛び出してきた。

ゼロ「!!?」


カイン「ワイルドヘッド!!!」



ドガッ!!



カインの強烈な頭突きがゼロに炸裂した!

ゼロ「ぐはっ!!     どこだ!!」

ダッダッ     

カインは再びどこかの木に登ってしまった。


ゼロ「はぁ・・・・・くそぅ、どこに行ったんだ?ちっくしょう、ここは森だぞ。こんなに木があると、どの木に登って行ったのかわかんねぇよ。どこから攻撃してくるのかしっかり見極めねぇとな。」


カイン「はっはっ・・・・・俺はここだぞ!」

ゼロ「!!そこか!」    


ゼロは声のした方をさっと向いた。



ビュンッ!!     ドガッ!


ゼロが向いた方とは違うところからカインは飛び出してきた。またもやゼロは攻撃をくらってしまった。

そして、カインはまた木に登った。


ゼロ「ぐっ・・・・・完全にはめられたっ。くそう・・・」

カイン「どうだ、俺がどこから攻撃するかわからないだろ?この森は俺にとって完全なホームグラウンド。俺はこのツキノワグマの脚力により自在に木から木へと飛び移ることができる!貴様は俺がどの木から攻撃するか見極める必要がある。だが、ここは森だ!!無数の木々の中から俺がいる木を探し出すなんざ不可能なのさ!」

ゼロ「・・・・・・」

カイン「ふっ、絶望に打ちひしがれて、声も出ないか。まあ、いい。貴様が倒れるのも時間の問題だ。さあ、どんどん行くぞ!!」


ビュンッビュンッ!!


カインは目にもとまらぬスピードで木から木へと飛び移り続けている。



ドド・・・・ドドーーンッッ!!!



どこかから物凄い音がした。

カイン「!!なんだ!?」


音のする方を見ると、5,6本の木々が倒れていたのである。


カイン「一体どういうことだ!?なぜ、突然木が倒れるんだ!?」

キッ!!    


カインはゼロをにらみつけた。

ゼロ「・・・・・はあ、まさかこんなところでこの力を使うなんてね。」

カイン「貴様の仕業なのか!!?一体何をした!!」

ゼロ「ん?まあ、見てなよ。」

ゼロがそう言って、まもなくゼロの視線の先の木々が次々と倒れてゆく。



ドドーーンッ!!     ドーーーンッ!!!



カイン「なっ・・・・!!?貴様も能力者なのか!!?」

ゼロ「うん、そうだよ。」

カイン「やはり、そう・・・・・ん??」



ドドーーーーンッ!!

カインがいた木が倒れた。

カイン「・・・・・くそ、油断してしまった。」

ゼロがカインの目の前にいた。

ゼロ「俺の能力知りたい??じゃあ、教えてあげるよ。行くよ・・」

ゼロの右拳が赤みを帯び始め、熱気を持ち始めた。


カイン「!!」


ゼロ「ヒートブロー!!」



ジュワッ、ドゴーーンッ!!


高熱のパンチがカインに炸裂した!!

カイン「ぐあっ・・・・!!?」

ゼロ「俺が食べたのは『ネツネツの実』。俺は自在に熱を操ることができるんだ。木が倒れたのは、木の幹の周辺の温度を高くして燃やしたから。さっきのパンチだけど、大体150度ぐらいあるかな。」



<改ページ>


ゼロとカインの激闘はまだまだ続いていた・・・・・

カイン「ぐっ・・・・貴様やはり能力者だったか。子供だと思って油断していた。」

ゼロ「旅に出るまではあんまりこの能力使いたくなかったんだけどなー。まあ、いいや。さっさとお前を倒してウェイバーをもらうんだ。」


ゼロの表情はやる気に満ち溢れていた。


カイン「行くぞ!」

ゼロ「おう!!」

カイン「ダブルベアクロー!!!」

ゼロ「ヒートブロー!!!」

互いの攻撃が炸裂したっっ!!!!!



ドゴーーンッッッ!!!!!   


激しい爆音が森に鳴り響いた。