新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話
街に居た人々。交通車両。建造物。容赦ない襲撃により直視できない光景を生じさせる。
ビーストロイド02 「ギギギギギ!!!」
ヴヴヴシャアアアアア!! ヴシャアアア!! ヴヴヴシャアアア!!
理不尽で無作為な殺戮が続く。悲劇の溶解液の雨は待ちに降り注いだ。同時にヴィラーダ星人のUFO部隊も攻撃に敢行し始めた。
ヴィギュギュウギュイイイインッ!! ヴィヴィヴィヴィヴィヴィイン!!
ドォドォドォドォガガガアアアアアアンッッ!!!
自らの行為で街に攻撃を加え始めた。この光景を見ていた澪が恐怖を改めて感じた。リスターも腕組みしながら澪の肩に乗って見ている。
澪 「街が攻撃されてる・・・??!勇士朗、早くっ!!」
勇士朗 「おおおおお!!!」
その時、澪の声に答えるかのごとくUFO部隊にファイアージェットが突っ込んでいった。一斉に撃ち出されるフレアミサイルが、ビーストロイド02と2機の光学迷彩UFOに直撃する。
ドォドォドォドォドォシュシュシュシュゴォオオオオオオォ・・・・
ズドォドォドォドォドォドォガガガアアアアアンッッ!!!
ビーストロイド02 「ギギャギャッ!!?」
駆け抜けるファイアージェット。各UFOからビームが撃ち放たれる。
ヴィヴィヴィギュィイイイイ!!! ヴィヴィヴィギュィイイィ!!!
ギュギュウドォオオオオオオッッ!!!
機動力を駆使してこれをかわしていくが、攻撃が中るのは時間の問題だ。
ズガギャッガアアッ!!
勇士朗 「ちぃっ・・・!!!」
この状況下の中、偶然にも最終事後処理を終了させた要達が出くわしていた。戦闘空域に近づくJトランスポーター。轟龍も並列飛行している。
丈 「・・・・あれが今回のターゲット群か・・・!!!」
轟龍 『そうだ・・・。』
鹿島 「目標との距離あと1000!!」
霧島 「Jポリス、Jローダー、投下しますっ!!」
ハッチが開き、改良されたJポリスとJローダーが投下された。バックブースターを噴射しながら急速にジェイデッカーへと変形・合体する。更に、三基のバーニアンユニットが投下され、各パーツがレーザーセンサーに導かれて合体した。
吉崎 「ジェイデッカー、バーニアンリミッター解除!!」
吉崎の遠隔操作でバーニアンリミッターが解除された。パトライトを光らせながら、ジェイデッカー・バーニアンが起動した。
ジェイデッカー・バーニアン 『ブレイヴ・アアアアップッ!!ジェイデッカー・バーニアンッッ!!!!』
Jトランスポーター内でオペレートする要達。要がジェイデッカー・バーニアンの遠隔コックピットルームで指示を出す。
要 「轟龍は俺達と共に現場へ急行!!今回は空中戦が要求されるっ!!レイバーズは地上で待機だ!!」
ジェイデッカー・バーニアン&轟龍、レイバーズ 『了解!!』
吉崎 「現在、ファイバードのジェット機がデストリアンと交戦中!!JXランチャー、JXバスター、投下します!!」
投下された二挺のウェポンをキャッチするジェイデッカー・バーニアン。
吉崎 「ガン・コネクトッ!!」
ピピー!プシュシュウッ!
要 「コネクト、確認!!これより戦闘にはいるっ!!!」
バシュバシュゥッ、ディギュゴオオオオオオオンッッ!!!
体制を整えながら高速で戦闘領域に向かうジェイデッカー・バーニアン。轟龍もカッ飛びながら上昇して急速に変形する。
轟龍 『ジェットチェンジ・・・・轟龍っ!!!』
超AI勇者2機と擦れ違うファイアージェット。勇士朗は要達が来てくれたことを確信した。ファイアージェットの中に要とジェイデッカー・バーニアンの声が響く。
要 「勇士朗君!!俺達は同じチームなんだ!!一人で闘おうとするな!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『我々が加勢する!!共に駆逐するぞ!!ファイバード!!』
勇士朗 「要さんにジェイデッカー・・・了解っ!!」
ヴィラーダ星人のUFO部隊が、攻撃しながら超AI勇者達に向かってくる。
ヴィヴィヴィヴィヴィギュィイイイイッッ!!
要 「ジェイデッカー・バーニアンの機動力は伊達じゃないっっ!!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『中らん!!!』
ジェイデッカー・バーニアンの機動力の前に攻撃はかわされ続ける。要はモニター上の敵をロック・オンし、トリガーを握り締めてJXランチャーとJXバスターを同時に撃ち放つ。
要 「攻撃はこう中てるっ・・・!!」
ヴァズドォドォヴァアアアアアアアアアッッ!!!!
ズヴィギュアアアアアアァ・・・ズヴァガドォドォガァアアアアアアアンッ!!!!
3機が過流に巻き込まれて爆発。だが、撃ち漏らしたもう1機がこちらへと突っ込んでくる。要はJXブラスターを選択して撃ちこむ。
要 「接近されるっ・・・なら、こいつだっっ!!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『JXブラスターッ!!!』
ディギギギギギギギギィイイイイイイッッッ!!!
ズディギャギャギャズズズウウウンッッ!!!
一方で、すれちがった5機のヴィラーダUFOに轟龍が攻撃を掛けに行く。
丈 『エネルギー85%に設定・・・バスターキャノン、ロック・オン!!!』
轟龍 『排除開始っ!!!』
ジャキ、ズドォヴァアアアアッ!!! ズドォヴァ、ズドォヴァ、ズドォヴァアアアア!!!
ドォヴァゴオッ、ズゴォヴァァ、ヴァガゴヴァヴァアアアアアアンッッ!!!
百発百中のごとく撃ち漏らす事無く確実に撃破する轟龍。2体の超AI勇者の前で瞬く間にヴィラーダUFOは破壊された。だが、次の瞬間、2機にカマが襲い掛かった。
ズギャガガアアアアアアア!!!
ジェイデッカー・バーニアン 『む?!!』
轟龍 『ちっ・・・・!!!』
丈 「速い!!」
ズヴァアアア、ドォヴァアアア、ズドォヴァアアアッ、ドォヴァ、ドォヴァアアア!!!
予想以上に素早い動きで行動するビーストロイド02。2機の射撃が中らない。同時に4機の光学迷彩型のUFOも姿を現し、更にロボット形態へと変形した。
量産型のヴィラーダロボ。タイプBといったところか。まるで「クロスボーンガンダム」に登場した大型MSのようだ。頭部に装備された2門のビームランチャーで攻撃を仕掛けてくる。
ヴィヴィヴィヴィギュィイイイイィ!!! ヴィヴィヴィヴィギュィイイイイ!!!
丈 「何?!!UFOが変形した?!!」
轟龍 『ヤツラもそういった機構の手か!!!』
ドォドォドォズズズズズズゥウウウウゥ・・・
ジェイデッカー・バーニアン 『くそっ・・・攻撃が鬱陶しい!!!』
ビーストロイド02 「ギギギギギイイィ!!!」
ガガギャアアアアアンッッ!!!
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第83話 作家名:Kブレイヴ