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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第84話

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  エクスカイザー 『なに?!!デストリアン??!だが、あれは・・・・!!!』

  10階建てのビル2個分の巨大な身体は、まるでコーカサスオオカブトムシの甲冑のような3本角のフォルムのボディー、ソードのような左右の手首、強固な両腕、両脚。ゴーグル状のカメラ・アイも特徴的だ。

  エクスカイザーはサイボーグ化されたデストリアンに驚愕した。その間に揮われるソードの手首がビルを粉砕する。

    ズドォゴガゴオオオオンッッ!!!

  落下するビルが歩行者を生き埋めにしていく。ゴーグルアイが一瞬輝いて、光を放った。目線直線上のビル群が爆発した。巨大な爆炎が立ち昇る。

    ヴィギュイイッ・・・・ヴァズドォガギャアアアアアアアアアンッ!!!

  周囲に響き渡る悲鳴。梓は今回ばかりはこんな目に遭いたくはなかった。なぜならば今日こそ俊に告白しようと決めていたからだ。切な過ぎるまでの表情でこの状況がイヤだということ訴える梓。

  梓 「俊さん・・・私・・・・。」

  俊 「わかってる・・・・何も言うな・・・梓・・・!!!」

  俊自身も悔しくてたまらない。その正面の向こうで勇は和に避難するよう指示する。あろうことか更に向こう側から3体の全長10メートルほどの小型タイプのD‐03が向かってくる。

  ビーストロイド03と共に投下されていたのだ。

  勇 「和ちゃん!!憂達と安全な所へ行ってくれ!!俺と俊で守る!!!」

  和 「うん!!みんなを避難させながら逃げるわ!!勇さん・・・・気をつけて!!」

  勇 「オーライッ!!えっと、竜也と清次!絶対に彼女たちを守っておけ!!いいな!!!俊、頼むぜ!!!」

  竜也&清次 「ういっすっ!!」  

  俊 「はい!!いってくるぜ、梓!!!」

  梓 「あ・・・!!!」

  待ってというかのように駆け出す俊に手をかざす梓。走りながら俊はターボ・シュンに変身、同時にエクスカイザーが迫るD‐03に攻撃を加えながら勇の横に着地した。

  俊 「トライ・ダグオンッッ!!!」
 
    ギュキュイイイイインッ!!!

  竜也&清次 「変身したアアアアアアァ??!!」

  エクスカイザー 『ジェット・ブーメランッッ!!!』

    ドォドォドォドォシュウウウウウウ・・・・ズディガギャゴオオオオンッ!!!

  D‐03群 「ガアアアアアアア??!」

  エクスカイザー 『勇っ!!彼女たちは?!!』

  勇 「避難させた!!」

  エクスカイザー 『ならばやつらを蹴散らすぞ!!!』

  勇 「オーライッ!!!それじゃあ、キングローダー呼んでくれ!!!目の前のあいつらは俊がやってくれる!!!」

  エクスカイザー 『ああ!!キングローダァアアアアアアアアアッッッ!!!』

  右腕から光りを放ち、エクスカイザーはキングローダーを呼んだ。召喚されたキングローダーは、急速でドッキングモードになる。その中へエクスカイザーが飛び込む。

  エクスカイザー 『とうっ・・・・・・・フォームアップッ!!』

  ハッチが閉じ、新たな顔の瞳に眼光が灯り、フェイスガードが装備される。形成される胸部のライオン・・・・キングエクスカイザーが、勇の目の前に降り立つ。

  勇 「カイザーフュージョンッッ!!!」

  キングエクスカイザーの額から光りが放たれ、勇が導かれるように上昇し一体化する。勇の意志を宿したキングエクスカイザーが叫ぶ。

  キングエクスカイザー 『融合巨大合体・・・キングエクスカイザーッッ!!!』

  男子二人は目をでかくして驚愕。キングエクスカイザーの勇姿を見ていた純が、手を上げて力いっぱいエールを送る。それに続く憂と梓。和も続いてエールを送った。

  清次&竜也 「ずげえええええええええ??!!!」

  純 「でたああああ!!よっしゃああああ、やっちゃええええ!!!」

  憂 「がんばれえええええ!!勇兄ちゃんとエクスカイザーッ!!!」

  梓 「俊さんも頑張ってくださあああい!!!」

  和 「みんな・・・・私も叫ぼうかな・・・すぅ・・・勇さん、ガンバアアアアア!!!」

  後ろを振り向きつつエールを確認するキングエクスカイザー。足許ではターボ・シュンがエネルギーを帯びたブレイク・ホイールを投げ飛ばす。

  キングエクスカイザー 『おうおう、応援してくれてるぜ!!さァ、いくぜ!!!』

  ターボ・シュン 「間違って踏み潰さないでくださいよ!!ブレイク・ホイールッッ!!!」

    ギュイイイイ・・・ジジジッジジジジィィィィ・・・シュゴッッ・・・・・ズドォドォドォガガアアアアアアッッ!!!

  D‐03群 「ボボボボゴゴゴォオオオオ!!!」

  腹を破砕されながら吹っ飛ぶD‐03群。この間にキングエクスカイザーは、カイザーソードを取り出し、ビーストロイド03に向かって飛び立つ。

  キングエクスカイザー 『カイザーソードッ!!でやぁっ!!!』

    ズドォオオオオオオォォ・・・・

  迫るキングエクスカイザーに気づいたビーストロイド03は、大きく右手首のソードを揮う。

  ビーストロイド03 「ギガアアアアアアッッッ!!!」

    グォオオオオオオォ・・・・ズガドォズウウウウウウウウンッッ!!!

  これをカイザーソードで受け止める。拮抗するパワーとパワー。だが、図体に見合うだけにビーストロイド03に軍配が上がる。

  キングエクスカイザー 『ぐぅ・・・・はああああああっっ!!!』

    ギャギアアンッッ・・・・・・ズギャガシャアアアアアンッッ!!!

  カイザーソードが辛うじてビーストロイド03のソードを捌き、ビーストロイド03のボディーに斬りつける。だが、伝わる感触はいまひとつだった。

  キングエクスカイザー 『硬いやつだなっ・・・!!!』

  するとキングエクスカイザーは反転し、カイザーブラストを撃ちこむ。

  キングエクスカイザー 『カイザーブラストォッッ!!!』

    ヴィギュガアアアアアアアアアアアッッ・・・・・ズドォヴォガガアアアアアアアアア!!!

  爆発する表面。次の瞬間、ビーストロイド03は破壊光線を放った。一瞬の光りが標的を爆発させる。

    ヴィギュイイイイイイッ・・・・ズドォゴォオオヴァアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  キングエクスカイザー 『ぐおおおおおお!!?』

    ズドォドォドォドォドォガガガゴオオオオオッッ・・・・!!!

  キングエクスカイザーは直撃を食らってビル群に吹っ飛ばされる。轟音と共にビル群が砕け散る中、ビーストロイド03は連続で破壊光線を撃ち放ち続ける。

    ヴィギュイイイイイイ!!! ヴィギュイ、ヴィギュイ、ヴィギュイ、ヴィギュイ、ヴィギュイイイイイイッッ!!!

    ディギシュガズズズズズズドォゴゴガアアアアアアアアアアアッッ!!!

  放たれ続けた破壊光線はその箇所を火の海と化させた。巻き上がる爆炎。この光景を見て勇を想う二人が叫ぶ。