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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第85話

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  いきなりの大胆な行動に焦る蓮。律はずっと蓮の胸元にうずくまって泣きじゃくる。相当な恐怖にかられていたことが窺える。

  律 「わあああああああん・・・・うわああああああん!!!」

  困り果てた蓮に澪が急いで歩み寄る。その後ろから俊と梓、紬も続く。

  澪 「律!!大丈夫か?!!」

  梓 「律先輩!!」

  俊 「間に合ったみたいだな!!」

  紬 「りっちゃんっ!!ケガはない?!」

  駆け寄ってきた澪達に安堵の表情で答える勇士朗。

  勇士朗 「ああ!!襲おうとしてた連中は俺と蓮で撃退した!!彼女は無事だよ。」

  紬 「よかったぁ〜!!スゴク心配したんだよ?!」

  澪 「そうか・・・!!本当、ありがとうな!!勇士朗!!蓮君!!」

  蓮 「お、おう!!」

  ガチガチに緊張してしまっている蓮。澪が泣きじゃくる律に顔を覗かせる。

  澪 「律・・・ほら。」

  律 「澪・・・・ううう・・・わあああああん!!!」

  澪にも泣きながら抱きつく律。澪は優しく頭を撫でながら律をなだめる。

  澪 「ホント、バカだな。こんな時間の川原に女子一人でいたら危ないに決まってるだろ?」

  律 「だって、だって・・・・色々考えられる場所がここだったから・・・みんなに嫌な想いさせちゃってどうしたらいいかわかんなくなってぇぇ・・・うううっ・・・ごめえええん・・・・ううう・・・。」

  俊と梓、紬も互いに顔を合わせて安堵の表情を浮かべる。その時だった。真の卑劣なヤツラが街に舞い降りた。光学迷彩型のUFOから放たれるビーストロイド・カプセル。そしてそれに注がれる光線・・・。

    シュゴッ・・・・シュゴッ・・・・シュシュシュシュゴッ・・・・!!!

    ズズズズズズウウウウッッ・・・・ビギュィイイイイィイイイイ・・・・

  ビーストロイド04・D‐08群 「ギギュゴガアアアアアアアアッッ!!!!」

  ビーストロイド強襲。新たに現れたビーストロイド04は、ビルを砕きながら出現。姿は原作のファイバードのOPに登場するメカ獣に酷似している。そして同時に8体のD‐08が出現し、複数の腕を動かしながらビーストロイド04と共に咆哮する。

  川原の向こう側の街が地獄絵図と化し、両種のデストリアンは破壊活動を開始する。緊急で鳴り響くサイレン。そして轟音。

  梓 「ひゃあ?!!またですか?!!」

  俊 「やれやれ、おいでなすったかぁ??!」

  紬 「数が多いわ・・・!!また街が壊されてしまう・・・!!!」

  澪 「また現れたの?!もう、いい加減にしてくれっ!!!」

  律 「・・・・・ホントだよ・・・毎回のように好き勝手暴れてぇ!!!。」

  暮れた街並みを襲う敵性存在に憤る澪と律。その時、ビーストロイド04は口から火球を街に向かって撃ち放つ。巻き起こる爆発。火の海となる桜ヶ丘の街。先ほどまでの人々の営みが一瞬で失われていく。

  この光景に勇士朗は怒りを露にする。ギュオッと勇士朗の体からエネルギーが気を解き放つように広がる。澪は勇士朗にスッと顔を向けた。

  澪 「勇士朗・・・!!」

  勇士朗 「うんっ、闘うっっ!!!あの数・・・・グレートファイバードで一気に蹴散らす!!!ファイアアアァァ・ジェエエエエエットッッッ!!!」


              BGM ♪ 「グレートファイバード」


  光りを解き放った勇士朗。上空からファイアージェットが飛来し、空中でファイバードへと急速変形する。変形したファイバードの胸部に向かって一気に光球となって舞い上がる勇士朗。意志を灯したファイバードが反転し、光りを放ちながらファイアーシャトルを召喚する。

  ファイバード 『ファイアーシャトォオオオオオオオルッッ!!!』

  光りが放たれた方角から一気に高速で飛来するファイアーシャトル。上昇しながら機体の各部が変形・分離する。それに伴ない、ファイバードは両肩と両腕、両脚の一部のアーマーパーツをパージさせていく。

  ファイバード 『アーマーパージッ!!!』

  そしてパージさせた箇所にファイアーシャトルの変形したパーツが稲妻のようなエネルギーに導かれて合体していく。胸にフェニックスの紋章が浮かび上がった。頭部が赤く輝き、一新されたヘッドユニットが装備される。

  グレートファイバード 『最強武装合体・・・グレェエエトファイッバアアアアアドッ!!!!』

  空中に浮かぶグレートファイバードに下から澪達がエールを送る。

  澪 「勇士朗ぉぉっ!!早くアイツラをやっつけちゃええぇぇ!!!」

  梓 「勇士朗さん、がんばってくださああああい!!!」

  律 「・・・・あれ?蓮達は闘わないのか?」

  蓮 「ああ。今しがたあんな目に遭った上に今の状況だろ?今日は律っちゃん達の傍にいることにするぜ!」

  律 「蓮・・・・。」

  俊 「それに、いきなりグレートファイバードとかまされちゃあ、手出しは無用だ。今日は勇士朗に手柄を渡すぜ・・・とりあえず・・・変身するか!!」

  蓮 「おっしゃ!念のためにな!!」

  すると俊は思い出したかのように梓達に一つ提案する。

  俊 「ん?そうだ!!この際、梓達はエールソング歌ってみたら?俺達が守っててやるから!」

  梓 「俊君・・・よしっ!やってやるです!!歌いましょう!!『太陽の翼』を!!」

  紬 「私はキーボードが無いから弾けないけれど・・・。」

  澪 「それに、唯がいないと釈然としないな・・・だけど!ここは1曲歌ってみようか!!」

  梓 「はいぃっ☆」

  律 「よっしゃっ!!」

  楽器を準備し始める三人。律はスティックを取り出して、カバンをドラム代わりにする。彼女達の防衛の為に俊と蓮は念を持ってダグオンに変身した。

  俊・蓮 「トライ・ダグオンッ!!!」

  変身すると、彼女達の両端のポジションに立った。始まる演奏。

             BGM  ♪ 「太陽の翼」

  澪・律・梓の三人の演奏で勇士郎が歌詞提供したメロディーが奏でられ始める。メロディーが、流れ始めると同時にグレートファイバードはバーニングシールドを召喚する。

  グレートファイバード 『バアァアアアニングシールドッッ!!!』

  召喚されたバーニングシールドを左手に取り、装着されたバーニングソードの柄のパーツを握り締める。

  グレートファイバード 『バアアアニングソードッッ!!!』

  フレイムブレスターを模したツバのレンズが光り輝き、発生するエネルギーで炎の実体剣を形成する。ヒュンとバーニングソードを振り、グレートファイバードは街を破壊しつくすD‐08の群れに突っ込んでいく。空中をダッシュしながらバーニングソードで1体に太刀を入れる。

  グレートファイバード 『でやぁああああああっっ!!!』

    ギュゴォッッ・・・・・・・ディザガシュウウウウウンッ!!!  

    ズギュウドォオオオオオオオオオオオッッ!!!