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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第86話

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  銃口を向けるヴィラーダ星人の集団。やられる前に殺る。勇士朗は光を纏いながら高速で蹴りかかり、二人のダグオンは飛び道具技で先制攻撃をかける。

  勇士朗 「だああああああっ!!!」

    キュゴッ・・・・シュタッ、ズドォドォドォガァアアアアアアッ!!!

  ファイヤー・コウ 「ファイヤー・マグナムッッ!!!」

    ギュドォオオオオオオオオッッ!!!

    ヴァギュドォガアアアアアアアアアアッ!!!

  ターボ・シュン 「ブレイク・ホイールッッ!!!」

    ヴィジジィッ、ヴギュルルルルッ・・・シュゴァドォアアアアアアアアアッッ・・・・!!!

    ズドォヴァギャドォゴヴァゴオオオオオオオオォッッ!!!

  瞬く間にヴィラーダ星人達を蹴散らす勇者高校生3人。その時、街に2体の同タイプのビーストロイドが出現する。縦に細長い一つの瞳に楕円形の口に並んだ牙。先端が図太くなったヒトデのような身体。3本の鋭利な長いカギツメ。ボコボコとゴツイ装甲。

  あたかも双子のようなビーストロイド06は、ほぼ同時に破壊活動を開始する。飛び跳ねてカギ爪でビルを斬り砕く。少し離れていた勇士朗達のいる相模大野周辺にもその轟音は轟く。

  ビーストロイド06A・B 「ギョゴオオオオオオオオオ!!!」

  この光景を監視するように光学迷彩UFOは空中に止まっている。今回はシュラやゾルは乗っていないようだ。

  勇士朗 「また新手か・・・?!!皆を頼むぜ!!!行ってくる!!!」

  ターボ・シュン 「ああ!!ここは任せろ!!」

  ファイヤー・コウ 「蓮達にもここへ合流するように伝えておこうぜ!!」

  ターボ・シュン 「そうだな。行けっ、勇士朗!!」

  澪 「がんばれっ☆」

  澪はサムスアップで答えながら駆け出す勇士朗の背中を見守る。このシチュエーションに見舞われる内に彼女達の恐怖と言った感情はかなり薄くなりつつあった。そのまなざしは行って来いといわんばかりのまなざしだ。

  澪達から後押しされ、テンションが高ぶる勇士朗。現地に辿り着くと力の限り叫んだ。

  勇士朗 「ファイアアアアア・・・ジェエエエエエットッッ!!!」

  ファイアージェットを召喚。急速変形したファイバードに光球と化した勇士郎が高速で舞い上がって融合する。

  ファイバード 『チェンジッッ、ファイッバアアアアアドッッ!!!』

  フットバーニアでその場を飛び立つファイバード。

    ギュゴッ・・・ドォアアアアアアアアアッ!!!

  破壊行為を理不尽に続ける2体のビーストロイド06。斬り砕かれ巻き上がる残骸が人々の命を粉砕していく中、太陽の勇者が突っ込む。

  ファイバード 『おおおおお!!!』

    ドォガァアアアアアアッ!!!

  蹴りを繰り出し1体を吹っ飛ばす。ファイバードが着地した瞬間にもう1体が鋭利なカギツメで突き刺しに掛かる。

  ビーストロイド06 「ギョオオオオオオッッ!!!」

    ズドォガァアアアアアアッッ!!!

  ファイバード 『がはああああああ!!!』

  今度はファイバードが突き飛ばされた。スライドしながら街に転がるファイバード。びーすとろいど06Aが起き上がると、2体揃って息を合わせて飛び上がった。勢いよく上空からファイバード目掛け鋭利なカギ爪が襲い掛かる。

  ビーストロイド06A・B 「ギョオオオオオオオオオ!!!」

  ファイバード 『くっ・・・!!!』

    ズドォドォガァアアアアアアッ!!!

  間一髪でかわすファイバード。だが、すぐにビーストロイド06の2体は攻撃に転じてきた。揃ってカギ爪の突きをファイバードに喰らわせる。

  ビーストロイド06A・B 「ギョガアアアアアアアッッ!!!」

    ズガドォオオオオオオオオッッ!!!   

  ファイバード 『がああああっ・・・・くそっ・・・フレイムソードッッ!!!』

  踏ん張りながらフレイムソードを背部から抜き取るファイバード。渾身の力で斬り掛かりに行く。

  ファイバード 『でやあああああああ!!!』

    ギャギイイィイイインッッ!!!

  フレイムソードの刀身が激突。だが、背後からビーストロイド06Aが直ぐにガギ爪をファイバードに斬りつける。

    ズドォガァアアアアアアッ!!!

  ファイバード 『ぐうっっ・・・だあああああ!!!』

    ザズシャアアアアアアアアアンッッ!!!

  攻撃に耐えながら反転して一気に斬り払うファイバード。若干斬り傷が生じる程度に切断されるビーストロイド06Aの身体。直ぐに振りき、ビーストロイド06Bを斬り飛ばす。ファイバードのペースに戦況の流れが変わった。だが、その矢先に2体は飛び上がって左右合体を敢行した。

    シュドォオオオオオ・・・・ギュィッ・・・・・ガキキャアアアアアアン!!!

  ビーストロイド06 「ゴオオオオオオオオンッ!!!」

  ファイバード 「何ッ??!合体!!?」

  勇者達に対向してか否かビーストロイドにも本格的に合体を前提としたタイプが現れた。大きさも巨大になり威圧感はファイバードを圧倒するかのようだ。一気にX字に揮われた大型のカギ爪の攻撃がファイバードに炸裂する。

    ズドォゴガアアアアアアアアアッッ!!!

  ファイバード 『がはあああああ?!!』

  更にアッパーを食らわすようにしてガギ爪を突き立てて攻撃を加える。激しくダメージを負うファイバード。

    ガズドォガシャアアアアアアンッッ!!!

  ファイバード 『っ―――!!!』

  ビーストロイド06は、上空に舞い上がったファイバードを掴み取って、地面に押し潰すように突きつける。

    ガシィ・・・・ゴッ・・・ズドォヴァガシャアアアアンッッ!!!

  ファイバード 『ごふぅ――っ!!!』

    ズガアアンッ・・・ドォガアアアアン・・・ズガアアアアンッ!!!

  数度連続で胸部を突き砕こうと攻撃を加えるビーストロイド06。胸の装甲ににクラック(ひび)が生じ始めたその時、ファイバードの脳裏に先ほどの澪の姿が浮かんだ。

    ――――「がんばれ☆」

  たったそれだけの一言と笑顔。そのたったそれだけの一瞬のビジョンが闘志を昂ぶらせた。

  ファイバード 『・・・・澪ッ・・・・おおおお!!!』

    ズドオオオオオオッ!!! ズガゴオオオオオオンッッ!!!

  ビーストロイド06 「ギギギ??!」

  フットバーニア全開で強烈な一撃をかわしたファイバード。胸から光りを放ちながらファイアーシャトルを召喚した。


            BGM ♪ 「グレートファイバード」


  ファイバード 『ファイアアアアシャトオオオオルッッ!!!』