魔導騎士ショウ
魔導騎士ショウ始まります…
by ゼロ
「ハーストか…」
カリスは笑みを浮かべた。
「何がおかしい!」
ゼロは叫んだ。
「キーン・ハースト…私の生涯のライバルであり、友だった…」
「親父が…?」
カリスはハーストとの出会いから話を始めた。
そして悲劇の日も含めて
「私は昔管理局の人間だった…当時私は本局武装員と活躍していた。そして武装員として過ごしていた私に掛け替えのない人物と出会った。キーン・ハースト、接近戦型の魔導師で、主に特攻隊として活躍していた男だ。
やがて私とやつは意気投合し、共に特別部隊として、各地の重要任務をこなしていった。ところがある日…」
「どうしたキーン、顔色悪いぞ?」
「いや…大丈夫だ。カリス心配するな」
「今本局から依頼されている研究が大変なんじゃ…」
「まあそんなとこかな…はは、じゃあその研究があるし、今日はこの辺で…」
「ああ…」
当時、キーンは本局から依頼されていた研究に参加していた。
その晩、どうしても胸騒ぎした私は、その研究施設に潜入した。
そこで私は…
「ぐわぁぁぁ!」
キーンが苦しめられている姿を目の当たりにした。
キーンの周りには何人もの女性がたくさんいた。
「な、何を」
研究員はキーンに女性を触れさして魔力エネルギーが起こっているところを記録していた。
「上出来だな…」
研究員の一人がそうつぶやいた。
そして次の瞬間、辺りが光に包まれた。
どうやらその瞬間気を失っていたらしい。
私自身ガレキの中に埋まっていた。
周りを見渡すと、キーンが倒れていた。
「キーン!」
私はすぐにやつに駆け寄った。
「か…カリス…」
しゃべるのがやっとなようだ。
「しゃべるな!すぐに病院に!」
「く…うぅ…」
やつは私の手を必死につかみ
「われわれは…まち…がって…いた…」
その言葉を最後にやつは永遠の眠りについてしまった。
「そんなことが…」
ゼロは驚愕の表情だった。
「後で知ったのだが、その研究施設では人体デバイスの研究をしていた。」
「人体デバイス…」
「わかっただろ?私を止めることは君の父親の意志に反する。」
ゼロは構えるのをやめる
カリスが抵抗する気がないゼロを見てその横を通過しようとする。
ガシ
ゼロは力強くカリスの腕をつかんだ。
「確かに…その研究は間違ってたのかもしれない…けど!」
再び力強くカリスの腕をつかんだ。
「少なくとも親父は…あんたにこんなことをさせる為に死んだんじゃない!」
「!」
カリスはそのまま勢いよく投げ飛ばされた。
「あんたを止めて見せる!構えろ!ロード カリス!」
ミッドチルダ空中
「はぁぁぁぁ!」
「甘い!」
ドレイクはスバルの攻撃を交わし、同時に自分の攻撃をヒットさせる。
「く!」
スバルは体制を立て直しウイングロード上に着地する。
ドレイクは構えるのを止め、スバルに話しかける。
「あきらめな…AAランクごときの魔導師が俺たちSランクに叶うはずがないぜ。」
「確かに…そうかもしれない…でも!」
スバルが顔を上げた瞬間、ウイングロードがドレイクの背後に伸びる。
「なに!」
ドレイクがとっさに後ろをみる。
ウイングロード上をティアナがデヴァイスを接近戦モードにしてドレイクに近づいてくる。
「2人なら!」
スバルとティアナが声を合わせる。
「こいつバックアップの女か…いつの間に!」
ティアナが素早く攻撃を仕掛ける。
「だがまだまだだ!」
ドレイクがすかさずカウンターを入れる。
しかし手応えがあったが、ティアナが攻撃と共に消滅する。
「なにぃ!まさか幻術かぁ
!」
ドレイクの気が緩んだ瞬間
「はぁぁぁぁぁぁ!」
スバルが油断しているドレイクに攻撃する。
「リボルバー…シュートォォォ!」
「く!」
ドレイクはギリギリの所で交わした。
「いい作戦だが詰めが甘い!」
その攻撃の後、目の前にティアナが現れる。
「また?」
ドレイクは体制を立て直し攻撃するが、また偽物だった。
「ちっ…ちょこまかと」
今の攻撃で完全にドレイクに隙が出来る。
「確かに…私たちでは力不足なのかもしれない…けど!なのはさんが信じてくれてるから!」
スバルはドレイクに急接近する。
「しまった!」
「はぁぁぁぁぁぁ!一撃…必到!ディバインバスターA.C.S!」
スバルの渾身の一撃はドレイクに直撃する。
「バカな…初めからこの一撃の為に…何重もの仕掛けを…」
「ティア!」
スバルが叫び、ティアナ遠くから姿を表す。
「わかってる!なのはさん直伝…スター…ライト…ブレイカーァァ!」
休む間もなくドレイクに直撃する。
ドレイクはウイングロード上に倒れる。
「あなたを逮捕します」
スバルとティアナが駆け寄り、バインドをかける。
「くそ…」
ドレイクは小さく肩を落とす。
「な!ドレイクが!」
ドレイクがやられたことにラストが動揺する。
「これで終わりだぁぁ!ギガントハンマァァァァァ!」
「しまった!」
動揺したラストの反応が遅れるがとっさに防御壁を張るが。
ピキピキと防御壁に傷が入る。
「防御壁ごと突き破るだと!」
グラーフアイゼンが防御壁を突き破り、ラストに直撃する。
「ぐぁぁ!」
突き破り攻撃が通ると共にラストにバインドがかかり
「お前を逮捕する」
その文字通りヴィータがラストを確保するのであった。
ミッドチルダ地上
「!」
リリスとルートが同時に2人がやられたことに気づく。
(リリス…)
(わかってる…向こうのバックアップに行くよ)
「召喚!」
フェイトとエリオの前に無数のリリスの分身が現れる。
「く…キリがない。行くよバルディッシュ…」
「sonick form」
デヴァイスの声と共にフェイトの装甲が薄くなる。
「装甲が…けどあなたのデータは入手済み。」
リリスがプログラムを立ち上げ、分身達に命令を一斉に送る。
分身達はフェイトに向かい、攻撃を仕掛ける。
しかしフェイトは一瞬でその間を縫うように素早く通る。
フェイトが通った後、分身達は消滅した。
「何!」
リリスの計算を上回るスピードでフェイトは攻撃を行う。
「くそぉぉ!」
完全に冷静さを失ったリリスが分身を次々に出現させて行く。
しかしその配置も意味もなくフェイトの攻撃はリリスに届いた。
「終わりです…あなたを逮捕します。」
リリスもまた2人と同様に捕獲されるのであった。
「フェイトさーん」
キャロとエリオが駆け寄る。
「2人はこのまま残存戦力を叩いて」
「フェイトさんは?」
「私はシグナムの所に」
そう言い残しフェイトは素早くシグナムの所に移動する。
少し離れた所で激しい剣と剣のぶつかり合いが起こる。
「はぁはぁ」
シグナム、ルート両者は互いに譲らず、全身全霊で攻防を行う。
「お前にはわかるまい、ただ命令に明け暮れていた毎日に」
「ふ…私も似たような者だ。」
「何?」