魔導騎士ショウ
「地上と空にガジェットかぁ…やっかいなことになってしもたなぁ〜」
「はやて指揮官!こちらに接近する熱源あり、ガジェットです!」
「何やて!困ったなぁ〜シグナムとヴィータには調査に出かけてもらってるし、私のデバイスはメンテナンス中やし」
「時間がありません!」
「あ、取り調べ室につないで貰える?」
「え?はい…」
取り調べ室
僕がボーっとしていると目の前に急にモニターらしきものが出てきた。
「ショウ君久しぶりやな」
「はやて!」
「あなたに折り入ってお願いがあります。係員に案内させますので、とりあえず取り調べ室からでて、指示する部屋にきてください。」
何のことかわからなかったが僕は頷いた。
言われた通り、指定された部屋に行く。
ラボ
「来てくれてありがとなぁ〜」
「で、何だよお願いしたいことって?」
「今ここ、機動六課の本部にガジェットという戦闘機械が近づいて来てます。一応小隊はいますが、なのはちゃんたちが帰ってくるまでもつかどうかわかりません。」
黙って僕は彼女の話をきく。
「単刀直入に言います。今あなたの力が必要です。このデバイスを使って私たちを助けてください。」
「何で僕なんだ。はやてがそれを使えばいいだろ?」
「このデバイスは特殊でショウ君にしか反応せえへんみたいなんよ…」
全く、どいつもこいつもズルい。
あんなことがあった後で
でも…
あんなことがまた起こるのはもっとイヤだ!
僕はそのデバイスを受け取る。
「ありがとうショウ君。」
そして指示されたポイントに向かう。
「行くよ!デバイス」
『ウイングスターです』
「君の名前か…行くよウイングスター!」
『ALL right』
僕は白き騎士になり空を飛び交う。
「数多そうだな〜」
『大丈夫です。銃式のセカンドモードなら対応できます。』
するとウイングスターは変化する。
魔力のチャージを行う。
『サイクロンブラスター』
「サイクロンブラスター!」
膨大な魔力エネルギーが次々とガジェットを破壊していった。
「も、目標消滅しました。」
通信がはいる。
その通信は耳には入らず、僕はただ一人空を眺めていた。
こうして僕の人生の本当の始まりが始まった。
ウイングスターがキラリと光る
まるで僕と一緒に戦うようにと決意したかのように…
第3話 星空の誓い
彼が知った現実はとても厳しくて、
とてもつらい。
人はみんな人生の分岐点を何回も通るけど、中には辛いものがたくさんある。
でも君なら大丈夫だよね?
魔導騎士ショウ始まります。
Byなのは
「目標…消滅しました…」
オペレーターが状況を指揮官のはやてに報告する。
「たった一発で全ガジェット消滅…なのはちゃん並みの魔力エネルギーや…」
機動六課本部の空域
「はぁ…はぁ…やった…のか?」
『目標全て消滅、上出来です』
「あはは…ありがとうウイングスター。これ結構つかれる…ね」
『訓練すれば大丈夫です』
「そりゃ…大変…」
ふらふらっと僕は体制を崩し、そのまま地上へと落下していく。
「危ない!」
機動六課のメンバーが全員同じ思いでモニターをみた。
しかしその落下している僕を白い彗星のごとく、支えてくれた。
「何だ…一人でも大丈夫だったんだ。」
「ほんとに一人でやっつけちゃったんだ。ショウってすごかったんだね」
なのはが支えて、フェイトは僕がしたことに目を丸くしていた。
「でもちょっと頑張りすぎたみたいだね。ショウ君は私が運ぶよ。」
なのはそのまま僕を医務室まで連れて行った。
「ん…う…」
目を開けると見知らぬ場所だった。
「あ、今起きた?医務室だよ。あの後、あなたが倒れてなのはが運んでくれたんだよ?」
「そっか…フェイトが傍にいてくれたのか?」
「私は今来た所。さっきまでなのは居たんだけど、ヴィヴィオが心配みたいで」
「ヴィヴィオ…?」
「あ、ヴィヴィオはね…」
ドアが突然開き、なのはと見知らぬ金髪の女の子が入ってくる。
「あ、ショウ君起きたんだぁ〜良かった〜」
「あ、うん。おかげさまで」
金髪の女の子は僕の顔をじっとみる。
「なのはママ〜この人がなのはママのお友達?」
「そうだよ〜」
え?ママ…
ガーンっと大きな石が頭の上に乗っかった気分だった。
ショックすぎる。
「あ…ヴィヴィオはね………ってことなんだ。って聞いてる?ショウ君?」
全然なのはの話を聞いてなかった僕は一人で落ち込んでいた。
この数分後、僕は我に帰ってヴィヴィオがなのはの本当の子ではなく、イコール結婚してないことが発覚して一人喜ぶのであった。
医務室内では昔の話でなのはとフェイト、僕は盛り上がっていた。
ヴィヴィオはずっと僕の顔をみてくる。
とりあえずヴィヴィオに聞いてみた。
「ん?どうしたのかなヴィヴィオ?」
するとヴィヴィオは何かを閃いたように
「パパだ!」
「え?」
「パパ〜」
と僕に抱きついてきた。
「え…えぇ?」
「ヴィ、ヴィヴィオ!」
流石のなのはたちもびっくりして、ヴィヴィオを僕から放した。
「うーん」
ヴィヴィオは半分泣きそうな顔で僕を見つめてくる。
「とりあえず私は戻るね」
ヴィヴィオをつれてフェイトが医務室から出て行った。
パパ〜と声が聞こえたがまぁ置いておいて
「ごめんね〜」
僕もなのはも顔が赤かった。
その直後、はやてが医務室に入ってくる。
「ショウ君ちょっといい?ってなんで二人共顔赤いん?」
「いや、何でも」
二人の声が重なる。
「まあええわ…」
「じゃあ私席外すね?」
そういってなのはは出て行ってしまった。
「クスっ…」
「何笑ってんだよ?」
「いやいや、なのはちゃんへの思い、変わってなくて少し安心したわ」
「なっ!」
どうやらはやてには気づかれてたらしい。
僕がなのはに好意を抱いてることを「それで何か?」
「そやそや、昨日、君を、一般市民を戦闘に出したことでえらい上から怒られてな…」
苦笑いをしながら話を進めていくはやて。
「んで、ショウ君にはかなり素質があると思う。もし君さえいいんなら、機動六課のメンバーになって欲しい。もちろん、正規メンバーじゃなしに嘱託扱いやけど」
「………」
言葉が出なかった。
話がいきなり急速過ぎたからだ。
確かにそこに入れば…
でも…
「あなたの家族を襲ったロード・カリスを逮捕することが我々の目的です。それによってあなたの妹を救出することも可能です。あなたにとっても悪い話じゃないと思います。」
妹…友恵。
「言いたいことはわかったよ…」
「まあ、直ぐに決めてとは言わへんから、今夜ゆっくりと考えて明日にでも答え出してな。それじゃお大事に」
そういって彼女は席をたった。
機動六課か…悪い話じゃないよね…
帰るとこもないし…
「はぁ…」
ため息をつきながら僕は進むべき道を考えていた。
夜になった。
僕は気分転換に夜空の下で散歩していた。
30分程度で戻るように医務室の先生から言われた。