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Ib ~とある美術館での物語~

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私はあまり虫が好きではなかったのでもう一方の通路へ向かおうとすると、

「ねぇねぇ」

と小さな声が突然聞こえて来た。辺りを見回したが私以外誰もいない。

「どこから声が?」

「こっち、こっち、君の足下だよ」

それを聞いて足下を見てみるとそこにはアリが一匹いた。

「こんにちは、ぼくアリ 君は?」

「私はイヴ」

そう言いながら私はその場にしゃがんだ。

「イヴって言うんだ ここに何しに来たの?」

私はこれまでの事を説明した。