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Ib ~とある美術館での物語~

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「そんなことがあったんだ、大変だったね」

「うん、それでここから出るにはどうしたらいいかわかる?」

「んー、君が言っている所に出られるかわからないけど君が入ってきたドアの前の通路の先にドアがあるよ。そこから先に進めばもしかしたら出られるかもしれないよ」

「本当?ありがとう、それじゃあ行ってみるね」
「あ、ちょっと待って。ぼくの絵の裏を見て」

「あなたの絵?」

そう言われて顔を上げてみるとそこにはアリの絵が他の絵と一緒に飾ってあった。
言われた通りその絵の裏を見てみると緑色のカギが壁に掛かっていた。

「そのカギを使えば通路の先のドアが開けられるよ、持って行ってね」

「うん、ありがとう。それじゃ今度こそ行くね」

「気をつけてね、バイバイ」

「バイバイ」