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Ib ~とある美術館での物語~

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私はそう言いカギを持ってそのドアのもとへ向かった。
通路を進んで右に曲がったところに先ほど通ったドアとは違い緑一色でドアノブが黒のドアがあった。
ドアにはカギがかかっていた。
早速もらったカギを使ってみるとカギは簡単に開いた。
開けたドアを通ると今度は黄色に染まった部屋に出た。
だがそんなことよりこの部屋に入って最初に目に入ったのが、

「なんだろう・・・これ?」

それは絵・・だと思うがその絵は他の絵と違っていた。
その絵はドアの前にある壁に掛かっていて、絵の内容は黒い紙に赤い目が二つと口、口から出たベロが書かれたものであったがそのベロが左右に何度もせわしなく動いていた。
よく見てみようと絵に近付こうとした瞬間、

「プッ」

「キャッ」

その絵の口から何かが私の数歩前に飛んできた。よく見るとそれは液体であった。どうやらツバを飛ばしてきたようである。