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Ib ~とある美術館での物語~

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今日は休みの日を利用して家族で美術館に行くことになっていた。
私は美術館に行ったことがなかったため学校の友達に聞いてみたが、

「んー、昔一度行ったことあるけど、どんなだったか覚えてないんだよね~」

「私の場合退屈だったことしか覚えてないな~」

とあまり参考にならなかった。お父さんとお母さんに聞いてみても行ってからのお楽しみと言われてしまい結局美術館についてはわからないままだった。

「さあ 着いたわよ」

友達とのやりとりを思い出しているうちにいつの間にか美術館の受付の所まで来たようである。

「イヴは美術館初めてよね?」

そう言われ私は首を縦に小さく動かした。

「今日観に来たのは『ゲルテナ』っていう人の展覧会で絵の他にも彫刻とか、色々と面白い作品があるらしいからきっとイヴでも楽しめると思うわ」

そう言いながらお母さんはすでに受付にいるお父さんの元へ歩き始めていたので、私もすぐに後を追った。