新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3
突如襲う衝撃。四足走行ロボは、その場でターンしながら衝撃を起こした方向へと向く。
するとそこにはショットレイバーとJバギーが展開していた。ジャキンとリニアランチャー
を構えるショットレイバー。足元でJバギーがわずかに前進して再び停車する。車内では、葉山
がドライバーをやりつつ指揮を執る。
Jトランスポーターでの指揮が主流になった今、Jバギーは今回の規模のような事件でこの
ような運用がされるようになっていた。
葉山 「よっし・・・・ショットレイバーはそのまま四足を、ガンレイバーは二足歩行型を
取り押さえろ!!やり方は任すぜ!!」
ショットレイバー 『了解・・・・撃ち砕かせてもらうっ!!!』
ジャキン・・・・ディドゴオオオオオオンッ!!! ディドォゴッ、ディドォゴオオオ
オオオンッ!!!
ディガアアアアンッ、ズギャンッ、ディドォガアアアアアアンッ!!!
ショットレイバーが撃ち放った3発のリニア弾が本体の装甲を破壊する。無論、急所は外し
ている。
その間にガンレイバーに向かって二足歩行型ロボットが一瞬だけガトリングを放って、ダッ
シュしながら襲い掛かる。
ドォルルルルルルルルッ・・・・・ズギン、ズギン、ズギン、ズギンッ・・・!!!
犯人A 「こいつは格闘もできんだよっっ!!!」
ドォオオオオオオンッッ!!!
助走をつけた二足歩行ロボットのパンチが襲い掛かる。ガンレーバーはこれをまたシールド
で受け止めた。
ガオオオオオオオオオオオオンッッ!!! ドォッドォッ、ドォドォガオオオオンッ!
!!
見た目に似合わない俊敏な動きで格闘攻撃をガンレイバーに与える。ガンレイバーはガード
しながら耐える。
犯人A 「こいつは格闘OS組んであるんだッ、ぼこぼこにしてやんぜ?!!」
ドォゴンッ、ガッゴオオオッ、ドガゴンッ・・・・・ガイイイイイインッッ!!!
犯人A 「な・・・・?!!」
ストレートパンチがガンレイバーのヘッドユニットに入ろうとしたとき、シールドでアーム
を捌かれた。次の瞬間、ガンレイバーのレフトアーム・フックが入った。
ガンレイバー 『どぉらああああああああ!!!』
ギュオンッッ・・・・ドォゴガアアアアアンッッ!!!
犯人A 「ぐおおおお?!!」
格闘攻撃といえば、ガンレイバーにも備えられているスキルである。ニーキックの攻撃を加
えながら二足歩行ロボットに叫ぶ。
ガズドォオオオッッ!!!
ガンレイバー 『俺も、格闘は得意分野なんだよおおおお?!!』
ドバギャアアアアアアアアアアンッ!!! ドォッガゴオオオオオオオオオンッッ!
!!
更に加えられたハイキックと、回し蹴りが炸裂。二足歩行ロボットを吹っ飛ばした。吹っ飛
んだ二足歩行ロボットはビルに直撃して、豪快に崩れこんだ。
ガンレイバー 『うあ・・・・やべええええ!!!』
この光景に葉山は頭を抑える。だが、幸いにもそのビルは閉店した廃ビルであった。ショッ
トレイバーは攻撃を加えながら葉山の意見と同調する。
葉山 「なーにやってんだ、ガンレイバー・・・・廃ビルだからよかったものの。」
ディドォゴオオオオンッ・・・・・ガドォオオオオオンッ・・・
ショットレイバー 『全くだ・・・攻撃の際は周囲に気を配れ・・・・むっ?!!しぶとい
な。』
カメラアイを発光させて、四足走行ロボットが突撃を開始した。このままショットレイバー
に突っ込む気だ。このままではJバギーも巻き込まれてしまう。
犯人B 「おおおおおおおお!!!」
ギュゴオオオオオオオオオ・・・
葉山 「突っ込む気か?!!ショットレイバーッッ!!!」
ショットレイバー 『無論だ、葉山隊員っっ!!!撃ち砕くっっ!!!』
ディドォゴオオオオオッ、ディドォゴォッ、ディドォゴォッ、ディドォゴォッ、ディド
ォゴオオオンッ!!!
ディガゴッ、ズギャガンッ、ドォズガアアアンッ、ドォゴンッ、ズダギャアアアアアン
ッ!!!
ギュギギギギギギイイイ・・・・ズガガガガガガガアアアアァァァ・・・
ショットレイバーが撃ち放つリニアランチャーの射撃が前部の両脚とその関節を破壊。本体
はスライドしながら火花を散らして減速。ショットレイバーとJバギーの正面で止まった。
ギギギギギギ・・・・ギュウィン・・・ギュオオオオオ・・・
犯人A 「おおおおおおお!!!」
ガンレイバー 『うるせえええええ!!!』
一方で再び二足歩行ロボットが立ち上がり、ガンレイバーに食って掛かろうとする。ガンレ
イバーは右手に構えたエネギーガンを発砲した。
ビィガアアアアアアンッ!!! ビィガアンッ、ビィガァンッ・・・・ビガアアアアア
ンッ!!!
ドォギャアアアンッ、ドォズウウウウウンッ、ドォオオオオン・・・・・ダディギャア
アアアアンッ、ズウウウウン!
肩や関節、武装した腕を撃ち抜かれ、最後にヘッドユニットを破壊された二足歩行ロボット
は体勢を崩し、うつ伏せになって倒れた。ガンレイバーが背にエネギーガンの銃口を、ショット
レイバーが四足走行ロボの本体に銃口を向けて言い放つ。
ガンレイバー『チェックメイトッ・・・・ホールドアップってヤツだ・・・。』
ショットレイバー 『極めて悪質な行為だったな・・・・現行犯は言うまでもない。逮捕す
るっ!!!』
観念した二人の犯人は、手を上げながらコックピットハッチから出てくる。そのままJバギ
ーから降りた葉山や、他の警察官によって取り押さえられた。
事件後、周囲に光るパトライトが六本木の街に輝く。葉山は、Jバギーのタイヤ付近でその
光景を見つめる。
葉山 「やれやれ・・・ここへ来てほぼ連日で犯罪が起きるなぁ・・・今回の犯人もやって
くれたもんだぜ・・・人がいる限り犯罪はなくならないのか?今でも地球そのものが危機にさら
されてるみたいなのによ・・・。」
ズッと缶コーヒーをすする葉山。初冬の夜空の下で、状況問わず無くならない犯罪に葉山は
一人想いふけた。
11月某日 PM18:23 東京上空
この日、ロボット犯罪とバイオ生物による事件がほぼ同時に引き起こっていた。グレートロ
コモライザーと轟龍が神奈川方面へ、Jトランスポーターとジェイデッカー・バーニアンが東京
の街へ赴く。
舞人 「横浜町田インター周辺に、所属不明のロボット達が降下した!!!何が目的かはわ
からないが、ひたすら破壊行為を行っているとの事だ!!!直ぐに止めなきゃいけないっっ!!
!」
丈 「また新手のテロリストの類だろう・・・・それに、この時刻となると、菫達が近くを
通っているはずだ!!!」
舞人 「いずれにせよ、彼女達が巻き込まれる可能性が高い事に変わりは無いっっ、急いで
向かうぞ!!!」
作品名:新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3 作家名:Kブレイヴ