新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3
舞人は紬にもしものことが遭った事を思い、レバーを押し込んでグレートロコモライザーを
加速させた。
ギュドォゴオオオオオオオオオオッッ!!!
東京上空には巨大なガのようなバイオ生物が飛来。夜景の煌きを燈す東京の街へ脅威をばら
撒いていた。
その巨大生物は、口と思わしきホースのような器官から溶解液のようなものを吐いて自在に
飛び回る。時折、泣き声と思わしき声が夜空に響く。
バイオ生物 「キギュキイイイイイイッッ!!!」
ビヂュブシュウウウウウウ・・・・ブシュシュウウウウ・・・・バシュウウウウ・・・
触覚のような器官の先に付いた赤い眼球を光らせて、ホースのような器官を動かして無作為
に溶解液をぶちまける。当然のごとくこれを浴びた建造物は溶解を始める。それもただ溶けるの
ではなく、気泡を無数に発生させながら溶解されていくのだ。
これを浴びた市民に関しては、グロテスクの一言に尽きる。
ボコボコボコ・・・・ブジュジュジュジュゥゥ・・・・ゴゴポゴゴゴ・・・
市民 「グアアアアアウぁぁぁ・・・!!!」
バイオ生物 「キイイイイイイッッ!!!」
ブジュジュウウウウウ・・・・
バイオ生物は無情にも溶解液を吐きながら飛び続ける。その後方からはジェイデッカー・バ
ーニアンが追尾していた。吉崎のナビゲート音声が遠隔コックピットルームに響く。
吉崎 「UFC(未確認飛行生物)は、文京区を旋回した後に東京湾方面へ南下。依然、街に
被害をもたらしながら飛行中!飛行速度は時速380km/h!!かなりの速度です!!」
要 「了解だ!!舞人達は?」
吉崎 「舞人君と丈はあと数分で目標エリアに到達する見込みです。隊長、これって何か意
図的なものなんですかね?」
要 「意図的?」
吉崎 「ほぼ同じタイミングでの事件です。不自然に思います。これは絶対に同一犯と思わ
れます!」
要 「確かに吉崎の言うとおり、一理あるかもしれない。だが、今は目の前の事に集中する
んだ。どの道、この後に現場検証が待っている。神奈川県警と連携して考えればいいさ。」
そう言いながら要はトリガーを何回か引く。JXランチャーの中出力ビームが威嚇射撃され
る。
ドォズヴァアッ、ドォズヴァ、ドォズヴァッ!!! ドォズヴァ、ドォズヴァ、ドォズ
ヴァアアアアア!!!
ジェイデッカー・バーニアン 『隊長、いくら威嚇射撃しても奴は全くこちらに意識を示し
ません!!くっ、また溶解液を吐いた!!』
要 「それにこの距離だと狙い撃つにも難がある。更に速度を上げて奴の懐に直接撃ち込む
ぞ!!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『了解!!!』
要はレバーを前に押し込みながらブースターペダルを踏み込んだ。JXブースターの出力が
上がり、一気に加速。持ち前の加速力とパワーであっという間に並列飛行するに至る。
ディギュゴアアアアアアアアアアアッ・・・・・ゴォッッ・・・・!!!
ジェイデッカー・バーニアン 『こいつが今回の犯人・・・・ガの化け物だ!!!』
要もJトランスポーター内のコックピットルームのモニターで目標を視認する。BLWとも
毒島シリーズとも言えない新手の生態兵器であった。
要 「今までに無いタイプだ・・・・・ジェイデッカー・バーニアン、即刻撃破するぞ!!
!既に街には多くの死者が出ているっっ!!!」
ジェイデッカー・バーニアン 『了解!!直ぐにカタをつけましょう!!!』
ジャキンッ!!
ジェイデッカー・バーニアンは側面に向かってJXランチャーの銃口を向けた。要はウェポ
ンの出力を調整し、モニターに映るバイオ生物の側面をロックオン。そしてJXランチャーをチ
ャージさせる。
だが次の瞬間、バイオ生物は器官をジェイデッカー・バーニアンに向けた。溶解液が発射さ
れ、ジェイデッカー・バーニアンに襲い掛かる。
ブシュドォオオオオオオオッッ!!!
ジェイデッカー・バーニアン 『??!』
要 「何?!!くっっ・・・・!!!」
ギュドォオオオオンッ!!! ギュゴバッッ・・・・ゴオオオオオ・・・
要の卓越したコントロールで、間一髪で離脱したジェイデッカー・バーニアン。バイオ生物
の背を取ってJXブラスターをスタンバイした。胸の左右三連レールマシンガンが火を吹く。
ジェイデッカー・バーニアン 『もらったっっ!!!』
ディディディッディディディディディイイイイイッッ!!!
ディドォドォドォドォドォドォガガガガアギャアアアアンッッ!!!
バイオ生物 「キギュウウウウッ?!!」
更にJXランチャーとJXバスターの同時撃ちが炸裂する。
ジャキンッッ、ズドォドォヴァアアアアアアアアアッッ!!!!
ドォズガヴァギャアアアアアアアアアアンッッッ!!!!
バイオ生物 「キケキュウゥゥゥウウウッッ!!!」
ダメージを背に受け鳴き声をあげるバイオ生物。背部から炎が炎上する。だが次の瞬間、ド
ンとバイオ生物は大きく羽ばたいて加速した。
ドォオオオオオンッ!!!
要 「加速した・・・・・来るぞっ!!!」
加速したバイオ生物は大きく旋回。ジェイデッカー・バーニアン目掛け加速してきた。翼撃
が一気に迫る。
ゴオオオオオォォォォォォ・・・・・!!!
バシュドォオオオオッッ!!!
・・・・・ォォォォォオオオオオオオオオンッッ!!!
体当たりを試みるが、ジェイデッカー・バーニアンの機動性能にかわされた。しかし再び旋
回しながらこちらへ接近して来る。今度は溶解液を溶解弾に変換して攻撃を掛けた。
ヴドォオオオッ、ヴドォオオッ、ヴドォオオオッ、ヴドォオオオオンッ!!! ヴドォ
ヴドォドォオオ!!!
ジェイデッカー・バーニアン 『くっ・・・・・しつこい攻撃だっ!!だが、決して私と隊
長は中らん!!!』
背面に装備されたJXブースターの出力を得た回避性能は伊達ではない。間髪入れずに飛ん
でくる溶解弾を俊敏にかわしていく。その最中、バイオ生物本体とジェイデッカーバーニアンが
すれ違う。その瞬間にJXブラスターが一瞬撃ち込まれる。
ゴオオオオオオオオォォォ・・・・ッッッ!!!
ディディディディディディディンッッ!!!
ドォドォギャガアアアアアアアンッッ!!!
続けて要は素早い操作で両方の手持ちウェポンの出力を一気に270%に設定し、その出力
状態で更に飛んでいく。バイオ生物目掛けJXランチャーとJXバスターを同時に撃ち放った。
ギャキキンッ・・・ドォドォバズドォオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!
ジャシャッッ・・・・・・ドォバガアアアアアアアアアアッッ!!!
バイオ生物 「キキュイイイイイイ?!!」
作品名:新生勇者戦記ブレイヴサーガ・ディザスター 番外編3 作家名:Kブレイヴ