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Ib ~とある美術館での物語(2)~

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「今後もしバラの花びらがちぎれたら水の入った花瓶を探していきましょイヴ」

「うん」

「よし、それじゃ改めて先に進むわよイヴ!」

そう言うとギャリーはまだ開けていないドアの先に行ってしまった。

私もすぐに後を追って部屋を出ようとすると、

「ぎゃーっ!」

とギャリーの悲鳴が聞こえた。

何事かとギャリーを見てみると黄色い部屋で見かけたツバを飛ばしてきた絵と同じ様なものが飾ってあり、その絵の前にはツバらしき液体が床にあった。

その液体の数歩離れた場所で尻餅を付いたような体勢のギャリーがいた。

ギャリーはそのままの体勢で固まっていたが私が見ていることに気が付くと、

「い・・・今のはちょっと驚いただけよ!本当よ!」

と言いながら立ち上がった。