Ib ~とある美術館での物語(2)~
―ギャリーサイド―
さて、最初に来た通路に戻ってきたわけだけど、何度見ても気味が悪いわね。
「それじゃまた行って来るからイヴはここで待っててね」
「うん、気を付けてねギャリー」
私はイヴに向かってうなずくと先ほど見かけた充血した目玉のところへ向かった。
しばらく進むと充血した目玉を見付けた。
「あった。これに目薬を・・・」
私は充血した目玉に目薬をさした。
目玉はしばらく目を閉じた後目を開けると充血は治っていた。
「治るの早いわね・・・、色々と大丈夫なのかしらこの目薬?」
すると私は目玉が壁のある一点を見つめていることに気が付いた。
「なんで一点だけ見つめているのかしら・・・ってなにかあるわね、ボタンかしら?」
作品名:Ib ~とある美術館での物語(2)~ 作家名:エグゼター