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Ib ~とある美術館での物語(2)~

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「そうだったの・・・。ありがとうございます。お礼と言ってはなんですがこのブーケを持って行ってください」

そう言って花嫁は持っていたブーケを渡すしぐさをした。

「持って行くって言ってもどうやって?」

ギャリーがそう言うと同時に花嫁が持っていたブーケを上へ向かって投げた。
投げられてからすぐにブーケがギャリーの頭上から落ちてきて、

「いたっ!」

ギャリーの頭に当たりバウンドしたブーケを私はなんとか受け止めた。

「いたた、一体なにが・・・ってブーケじゃない」

「この先なにかの役に立つかもしれません、どうぞ受け取ってください」