Ib ~とある美術館での物語(3)~
「それあげるわ、食べてもいいわよ」
「いいの?ありがとう」
「どういたしまして。じゃ、もうちょっと休んでから出発しましょ」
そう言うとギャリーは本棚がある方へと行った。
私はギャリーから貰ったキャンディをポケットにしまい、かけられていたコートを持ちギャリーのところへ向かった。
「ギャリー、コートありがとう」
そう言って私はギャリーにコートを渡した。
「あら、わざわざありがとね」
「どういたしまして、なにか見付かった?」
「いいえ、コレといって役に立ちそうなものはなかったわ」
「そう・・・。それじゃ、そろそろ先に行かない?」
「もう出発しても大丈夫なのイヴ?急がなくてもいいのよ?」
「うん、私は大丈夫だよ」
「オッケー、じゃあ 行きましょうか!」
そう言って私達は部屋を出た。
作品名:Ib ~とある美術館での物語(3)~ 作家名:エグゼター