Ib ~とある美術館での物語(3)~
「ねぇイヴ、ミルクパズルって知ってる?」
ギャリーは真っ白な絵を指さしてそう言った。
「うーん、初めて聞いた」
「まあ その名の通りミルクのように真っ白なパズルのことよ。絵がついてないから普通のパズルより難しいんですって」
そう言ってギャリーが説明してくれた。
「頭が良い人はすぐ完成できるらしいけど・・・。正直面白くないわよ、だって絵がついてないんだもん。完成したってこの絵のように真っ白だもの」
「確かにそれだと面白くないかもね」
「そうよ、好きな絵がパズルになってこそやりがいがあるってもんよね。イヴもそうおもうでしょ?」
「うん、でも一度だけやってみたいかもミルクパズル・・・」
「そう?まあ 試しに一度やってみたら?」
「うん、そうする」
その後通路を進んで行くと通路は行き止まりとなっていて、代わりに紫色のドアがあった。
作品名:Ib ~とある美術館での物語(3)~ 作家名:エグゼター