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Ib ~とある美術館での物語(3)~

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「ん?ああ、ごめんちょっと考え事しちゃったわ、気にしないでね」

「そう?ならいいけど」

「ええ、それじゃ行きましょ」

ギャリーがそう言ったとたん急に部屋の明かりが消えた。

「わっ、なに!?停電!?暗くて何も見えないじゃない・・・!」

ギャリーの言う通り今は明かりが消えてしまって完全に何も見えない状態だった。

「ちょっと、イヴ!いる!?」

「ここにいるよ」

そう言いながら私は声を頼りにギャリーに近づいた。

「そう、ならいいわ・・・。ちゃんとそこにいてよ?」

「うん、わかった」

「しかし、困ったわね・・・。あ、ライターがあったの忘れてた」

そう言うとギャリーはコートから出したであろうライターに火を付けた。

火が付くとそこを中心に少し明るくなった。