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Ib ~とある美術館での物語(3)~

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ドアの先は通路となっていてドアから少し離れたところに緑色のワンピースを着た金髪の女の子がいた。

女の子は私と同じくらいの歳なのか背丈が同じくらいだった。

女の子はこちらに気付いたが警戒しているのかこちらへは近付こうとはしなかった。

「ねぇ アナタ・・・、もしかして美術館にいた人じゃないの!?」

「あ・・・!」

ギャリーが女の子にそう尋ねると女の子はうなずいた。

「やっぱり・・・、アタシはギャリー。でこっちの子はイヴっていうの」

ギャリーが自分と私の事を紹介している間女の子は黙って聞いていた。

「アタシ達も美術館にいたのに気付いたらこのワケわかんない場所に迷い込んじゃってて・・・。今なんとか二人で出口を探してるワケなんだけど、もしかしてアナタもそうじゃない?」

「わ・・・わたしも、誰かいないか捜してたの・・・。外に出たくて・・・それで・・・」

ギャリーがそう言うと女の子は少し戸惑いながらも話始めた。