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Ib ~とある美術館での物語(3)~

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「鍵を見付けたわよイヴ」

「本当?どこの鍵かな?」

「星のマークがあるからきっと星のマークのあったドアよ、行ってみましょ」

そう言って日記帳を本棚にしまってドアの方へ行こうとしたが、

「・・・え?」

そこにはいつの間にあったのかマネキンの首がドアのすぐ傍に置いてあった。

「来たときにはなかったのに・・・」

「それよりもどうやってここに?ドアの開く音なんてしなかったわよ?」

「いつの間にあったんだろうね?」

「さあ?まあ こんなの無視して先に行きましょイヴ」

そう言いながら私達は部屋の外へ出た。

ドアを通る際にマネキンの首が私達の方を向こうとゆっくり動いていたが、それも無視した。

部屋を出た私達は早速星のマークが描かれたドアを開けて部屋の中へ入った。

部屋の中には白い大きめのソファが一個、本棚が四個と壁に大きな絵が飾られているだけだった。

絵には大人の男女が描かれている。