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Ib ~とある美術館での物語(3)~

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ふと、イヴを見ると絵を凝視していた。

「どうしたのイヴ?」

「この絵の男の人と女の人・・・お父さんとお母さんにそっくり」

「え!?そうなの?」

そう言われてもう一度よく絵を見てみた。

「へぇ・・・たしかにイヴに似ているかも・・・、でもなんでこんなところにそんな絵があるのかしら?」

「私がここに来る前美術館の中を探したけど居なかったの・・・、お母さん達はどこに行ったんだろう・・・」

「うーん・・・それはちょっとアタシにもわからないわ」

「・・・そう・・・だよね」

「だ、大丈夫よ、きっとどこかにいるって!」

「・・・うん、ありがとう」

「どういたしまして。それじゃ、さっきと同じ様に手分けして本棚を調べてみましょう」

「うん」

そう言うとイヴは早速本棚の方へと移動した。

(初めて会ったときから結構気丈な子だと思っていたけどさすがに参ってきているわね・・・、ここから先尚更私がしっかりしなきゃね)

そう決意した私はイヴに続いて本棚を調べ始めた。