ゆらのと
その言葉に力づけられたように感じた。
これから先のことを思うと不安がわいてきて完全にそれを消し去ることができずにいたし、先のことではなく、今、こうして監禁されている。
たったひとりで、心細かった。
それを、今、認識する。
弱い自分を見るようで、あまり認めたくないことではあるが。
しかし。
「助けに来なくていい」
さっき告げたことを繰り返した。
「こちらで、なんとかする」
助けを拒否する。
なにも考えずにここに来たわけではない。
こんなことになるまえから情報を収集し、策を練ってきた。
新八がさらわれたのは予想外で、それについては反省しているが、自分が宇宙海賊につかまるのは想定内のことだ。
襲ってくる者を撃退するだけでは、脅威は完全に無くならない。
敵を根絶やしにしたければ、その懐に入ってしまわなければならなかった。
もちろん、手は打った。
けれど、その手がうまくいくかどうかわからないし、時間がかなりかかるかもしれない。
その場合、自分はどうなるか。
生きて帰れるのか。
生きているにしても、そのとき、自分はどうなっているのか。
適切な処置をしてもらえるよう頼んではある。
それで江戸にもどって、攘夷志士としては傷が増えただけで平然と生きることはできるだろう。
だが、何事もなかったかのように銀時と会うことは、さすがにできないような気がする。
ここに来た時点で、すべて覚悟している。
助けは、いらない。
むしろ来てほしくない。
銀時が来たとき、自分はどうなっているのかわからない。
見られたくないような状態にあるかもしれない。
「またバカなこと言ってやがる」
銀時が吐き捨てた。
反撥するだろうとは予想していた。
どう説得するか。
間に合うはずがないし、追って来られないだろうとは思うが、追うことについては手段がまったくないわけではない。
銀時は勘がいいし、実は、頭もいい。
下手すれば、言い負かされる。
銀時がさっき言ったとおり、時間がない状況で、どうすればいいのか。
あせりながら、考える。
しかし。
「助けに来んなって言われたって行くに決まってんだろ」
答えを出すまえに、電話から銀時の声が聞こえてきた。



