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ゆらのと

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桂の腰がしなやかに揺れる。
おそらく無意識のうちだろう、その足がじれったそうに動いた。
前回はなにをしても緊張が伝わってくるばかりだったのに、反応がかなり違う。
その下着のほうに手をやり、下半身をあらわにさせる。
これまでの行為で桂が性的に興奮しているのがはっきりわかった。
嬉しくなって、そこに触れる。
さらに、その先端にくちづけ、舌をはわせる。
ますます興奮するのが伝わってくる。
その顔を見て、その表情からもそれを確認する。
やがて、桂は頂点に達した。
その白い肌はうっすらと紅潮し、長い黒髪は乱れている。
みだらなその様子は、普段の堅い表情とはずいぶん落差があって、いっそういやらしく感じる。
たまんねェ。
強い衝動を感じ、着ているものを手早く脱ぐ。
きものを畳へと落とすまえに、袖に忍ばせておいた軟膏を手のひらに収めた。
桂はぐったりと力が抜けた状態で横たわっている。
その足をつかみ、自分のほうへ引き寄せる。
そして、軟膏をたっぷり塗った指を尻の間へと差し入れた。
閉じた襞の奥へと指を呑み込ませる。
初めは、軽く、ゆっくりと。
時間をかけて慣らさないといけない。
そうわかっている。
けれど、自分もこれまでのことですっかり興奮している。
早く入れたい。
その気持ちがいっそう強くなって、あせるのを抑えられない。
指の本数が増えるにつれ、その動きが激しくなるにつれ、桂の足がピンと張るようになった。
「桂」
思わず、声をかける。
「痛い、よな」
聞かなくてもわかることを聞いてしまった。
痛みをこらえるように眼を閉じていた桂が、そのまぶたを開き、こちらを見る。
そして。
「……大丈夫だ」
そう答え、眼をそらした。
その眼はまた閉じられる。
こちらを見たときに屹立しているものを見ただろう。
すまねェと思い、だが、謝るのも申し訳ない気がして、その言葉は胸の中にしまっておく。
それから、さっきまで指を入れていたところに、張り詰めているものの先端を押しあてる。
ぐっと押し入れる。
桂がうめいた。顔をゆがめている。
その中は熱くて、狭い。
異物の侵入を拒否するように締めつけてくる。
それでも強引に身体を進めてゆく。
ずっとずっと求め続けてきた相手だ。
その中にいるのだと思うと、よりいっそう興奮する。
やがて根元まで押し込むと、動きを止めた。
奥まで刺し貫かれた桂は激痛に耐えているような表情をしている。
その顔をじっと見る。
「桂」
呼びかけた。
桂が眼を開いた。
その唇に指で触れる。
作品名:ゆらのと 作家名:hujio