Ib ~とある美術館での物語(4)~
「・・・イヴの方は先に進めそうな場所見付けた?」
「うん、あの赤いドアの先に階段があったよ。でもその前にマネキンが置いてあって通れないんだ」
「わかったわ。それじゃ、早速その邪魔なマネキンをどかしに行きましょ」
ギャリーはそう言うと私と一緒に赤いドアの部屋に向かった。
「・・・これはまた多いわね。ちょっと待っててねイヴ」
そう言うとギャリーはマネキンを階段の前からどかし始めた。
「はぁ・・・、ここにきてどれだけコレを動かしたのかしら・・・」
しばらくして全てのマネキンを動かし終わった後ギャリーが呟いた。
「ま、いいわ。それじゃ行きましょイヴ!」
「うん」
私がそう返事をするとギャリーは先に階段を降りていった。
「・・・メアリー、先に行ってるね」
そう呟くと私もギャリーを追って階段を降りた。
作品名:Ib ~とある美術館での物語(4)~ 作家名:エグゼター